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THC Summer Skate 7’1”

posted Nov 26, 2021

 

THC
Summer Skate

シェイパー名:ホイ・ランネルス
サイズ:7’1″×22 1/4″×3 1/4″
価格:¥260.000~(フィンなし)
ライダー:武藤龍寿(180㎝/76kg)

伝統的なサンディエゴ・エッグがベースとなったスムースなアウトライン。サマー・スケートは大きなスワローテールが特徴

 

テールエリアのレールには盛り上がるほどハードなエッジが施されている。そのためシングルフィンながらキレのあるターンが可能だ

 

 

THCことザ・ウエボ・クラブ・サーフボードは2019年にサンディエゴで誕生したジョエル・チューダーのブランド。スペイン語で卵を意味する「ウエボ」の名の通り、ラインナップは巨匠スキップ・フライから受け継がれるサンディエゴ・エッグがメインだ。ラミネートやエアブラシも含め、ボードデザインはあくまでジョエルが注目しているスタイルがベース。流行を追うことはいっさいせず、過去の遺産ともいえるレジェンド・シェイパーたちのボードを参考にしながら最新のアイデアを具現化している。

THCのシェイパー&クラフトマンはサンディエゴがホームタウンの凄腕揃い。1968年からシェイプをスタートし、ゴードン&スミスを経て1990年代からラスティでシェイプを続けるマスター、ホイ・ランネルス。そして同じく長年に渡ってラスティのシェイパーを務める巨匠リック・ハモン。そしてサンディエゴの伝統を受け継ぐ期待の若手バレット・ミラーらが名を連ねる。さらにグラスワークはスーパーウルフことアレックス・ヴィラロボスが担当。つまり、THCのサーフボードは現代におけるサンディエゴのサーフボードクラフトの粋を集めた逸品ということ。

そんなTHCから今回紹介するのは、大きなスワローテールが存在感を放つサマー・スケート。ノーズエリア〜センターまでたっぷりとったボリュームにより、超速テイクオフから抜群のグライド感を味わえるシングルフィン ・エッグだ。「スピードに乗りすぎてコントロールが効かなくなってしまう」というボリュームのあるサーフボードにありがちな心配はテールエリアに隠されている秘密が解決してくれる。ボックス付近のダブルコンケーブ、そしてレールに近づくにつれてそそり立つ3Dエッジ、スワローテールのコンビネーションのおかげで、まるでサイドフィンがあるかのようにコントロールできるのだ。波のフェイスに大きなターンでカーブを描くエッグの醍醐味を存分に楽しんでもらいたい。

 

 

IMPRESSION

「まずテイクオフが速い。一般的なミッドレングスよりもセンターの厚みをかなりとってあり、浮力が十分にあります。ボリュームがたっぷりあるので、どちらかというとロングボードからの転向にオススメのミッドレングスですね。とはいえクルージングが気持ちいいだけではなく、マニューバーもしっかり描ける。ターンの性能を高めるために、テールのエッジがかなり盛り上がっているところがこのボードの特徴ですね。そのエッジをサイドフィンと考えてセンターフィンをセットするといいでしょう。そうすれば波にエッジを引っ掛けてドライブもできるし、センターフィンを使ったピボットターンから早めのリッピングもできます。乗り方のコツとしては、状況に応じて後ろ足を移動させること。テイクオフ直後は後ろ足を前寄りにすると走りだしが速い。マニューバーを描きたいときはステップバックをするとキレが出ます。見た目が似ているツインフィッシュとの違いはボードの傾けやすさ。ツインフィッシュだとサイドについたフィンが反応するためターンが横に伸びるけれど、シングルフィンだとサイドにフィンがないのでよりボードを傾けやすく、ターンが横に伸びすぎないでリップに当て込めます」

 

波のフェイスを大きく使えるターンの気持ちよさがサマー・スケートの醍醐味。ドライブ感溢れるミッドレングス・エッグだ

 

長さも浮力も十分にあるので、波が緩くなったセクションでもスピードをキープできる。失速の少なさは乗りやすさに直結する

 

サマー・スケートはクルージングだけではなくリッピングも得意。シャープな3Dエッジにより、シングルフィンとは思えないターンのキレを味わえる

 

=Special Thanks=

ローマーズ&シーカーズ
080-8901-6583
https://roamandseek.buyshop.jp/

 

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movie:Masataka Kiyono
photo:Yuichi Toida(Blue.Magazine)
text:Jun Takahashi


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