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THC
Joel Model
◎Shaper:トッド・ピンダー
◎Size:9’6″ × 23 1/8″ × 3″
◎Price:¥316.800(フィンなし)
◎Surfer:瀬筒雄太(170㎝/60㎏)
ワイドノーズとナローなテールが特徴的なボードデザイン。ノーズ・ターン性能に優れた、バランスのいいノーズライダーだ
「小さなフィンをつけてしまうと安定感が損なわれる。テールを絞っている分、よりシビアにそう感じると思います」と雄太さん。ボードのバランスを考え、DRD4フィンの“ジョエル・チューダー #2(10インチ)” をセットした
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ジョエル・チューダーがプロデュースを手がけるTHC(ザ・ウエボ・クラブ)。2019年の旗揚げ以来、名だたるシェイパーたちとともにサンディエゴ・エッグにフォーカスを当て続けてきた。本企画でご紹介したサマー・スケートを筆頭にミッドレングスがメインのボード・ラインアップであるが、突発的かつ不定期に世界限定30本限定でロングボードをリリースしている。現在まで、3つのモデルのログを世に送りだしているなかで、今回は2021年に出た“ジョエル・モデルについて詳しく紹介していこう。
ハワイのサーフボードビルダー、トッド・ピンターがシェイプしたジョエル・モデル。ターン、トリム、ノーズライディングとロングボードのあらゆる動作をスムーズに行なうため、工夫が凝らされている。まず、レールは水の流れを考慮してダウンレールに。サーフボードにのった水が抵抗を受けずテールへ流れていくことで、イージーなトリムを可能にする。そこに幅を抑えたスクエアテールを組み合わせ、高いターン性能を実現させた。そして、センターからノーズまでボリュームを保ち、ウォーキング時に抜群の安定感を感じられ、幅のあるノーズ形状により心地のよいティップタイムを味わうことができるというわけだ。オールラウンドなノーズライダーは初級者や女性はもちろん、ロギングを極めたい中~上級者にもおすすめ。ロングボードの本質を追求するジョエルらしさが詰まった一本といえるだろう。
IMPRESSION
「初めてこのボードに乗ったとき、かなりフローテーションがあると感じました。ノーズ幅が広いため、ノーズのどこに足を置いても沈まないですし、視覚的な安定感があります。また、ダウンレールになっているおかげで、意外とトリムも早くてターンの導入もいい。ボードの重さが約8キロ後半とノーズライダーの中では比較的軽いので、ピポッドターンだけでなく、ドライブターンをしっかり行なえますね。最近のシングルフィン・ログを見ているとノーズライディングに特化したボードを多く見かける。例えば、サーフボードもテール幅を極端に広げたり、テールフリップをつけたり・・・・・・ノーズをリフトするための要素だけ入れて、ほかの要素を切り離しがちですが、このジョエル・モデルはすべてにおいてバランスがとれている。ロングボードはトリムとターンを主体としつつ、ノーズライドを織り交ぜることでライディングをきれいにまとめることができる。ノーズライディングだけに意識を向けるのではなく、すべてのロングボーダーにきれいなロングボーディングを目指してほしいなと思い、数あるボードの中からこのモデルを推させてもらいました」
緩めのロッカーにより、滑り出しが早く余裕をもってうねりからテイクオフができる。スピードをロスすることなく、次の動作につなげることが可能だ
「ノーズ幅があり、ボード自体もかなり厚みが残っているので、波をうまく読めない人やボードコントロールが不得意な人でもすぐにノーズにアプローチと思います」
トリムスピードが速いため、適切なポジションにボードをセットしやすい。波の状況に応じて、立ち位置を変更しながらラインを刻みたい
ナローなテールをしっかり踏み込めば、カットバックもイージーにメイクできる。回転性も申し分なく、いままでにないライディングを表現できそうだ
=Special Thanks=
YR
0470-87-7982
www.hello-yr.com
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movie:Masataka Kiyono
photo:Yuichi Toida(Blue.Magazine)
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