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素人シェイプで身の程を知る【工程編】
#03
Fin Box & Sanding
なにげなく使っている
フィンボックスひとつとっても
緻密な職人世界
フィンボックス用の治具を取り付け。ここは大切なパートで私では手に負えないので河合さんの見学
電動ルーターでギュイーン。ストリンガーやクロスごと削るので音もハードで見ているだけでビビる!
治具を外すとこの通り。あとはフィンボックスを入れるだけかと思ったら、ここからが長かった……
マスキングした後、ボックスにクロスと樹脂を挿入。フィンボックスを隙間なく密着させるためだ
フィンボックスを挿入。内側からにじみ出てくる樹脂を使い、はみ出たクロスにも染み込ませる
フィンがまっすぐ装着できているかどうかをチェック。わたしではなく河合さんの作業なので当然完璧
グラインダーではみ出たフィンボックスをフラットに。僕だったらボードをガリっとやっちゃいそう……
続いてサンディング。ボックス同様はみ出ていたクロスも整えられて完璧にフラットになっていく
「これをやるとやらないでは強度が大違い」と、さらにクロスを一枚ラミネートしてくれる河合さん
いやぁ、ボックスを入れるってこんなに大変だったんだ。あらためて職人さんをリスペクト
ついにサンディング! この世界では「サンディングマン」がいるほど超重要かつ繊細なパート
まだ終わりません。サンディング後、さらにトップコートを両面に。塗るのはこれが本当に最後!
ポリッシャーで好みの仕上げに。僕はサンドフィニッシュが好きなので400番でつやのない仕上げに
細かくチェックして、磨ききれていない個所を手作業でサンディング。最後の最後、こころを込めて
完成! 最終日は娘も同行。ライトブルーにしたのは娘が好きな色だから。いつかこれで波に乗ってね
工程紹介はこれにて!
いやぁ、まじで、途方もなく長いです。そして細かい。あらためて、ボードづくりに関わるすべての職人さんをリスペクト。サーフボード、とくにハンドシェイプのボードがなぜ高額なのか、皆さんも納得してくれたかと。サーフボードは想いの詰まった宝物です。たいせつに乗ってくださいね。
完璧? なわけがなく、あらためて作り手を尊敬し、サーフィンが楽しくなる。乗った感想は【ストーリー編】にて
【ストーリー編】はこちらへ
(Blue.92号「THE WORKSHP」より抜粋)
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photo◎Junji Kumano, Blue.
text◎Yuichi Toida(Blue.)
special thanks◎Shoji Kawai (Smooth Body)
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