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Y.U SURF CLASSIC R.U Twin-Pin 6’4″

Y.U SURF CLASSIC
R.U Twin-Pin

◎Shaper:植田梨生
◎Size:6’4″ × 20 5/8″ × 2 5/8″
◎Price:¥190,300〜(フィンなし)
◎Surfer:森園海斗(180㎝/65㎏)

ツインフィンとピンテールというセッティングをR.U流にアレンジ。バランスの取れたチューニングにより、幅広いコンディションで楽しめるデザインに仕上げた。レングスは5’6″〜8’0″まで、希望に合わせてオーダー可能だ
今回は、ややベースが狭く、パフォーマンス性の高いフィンをセット。対応の幅が広いボードなので、乗り味の好みや波のコンディションに応じてフィンをチョイスする楽しみもある

サーフィンとサーフボードの進化をたゆまず探究し続けるマスターシェイパー、植田義則(Y.U)。キャリアのスタートは1970年代、今から半世紀前に遡る。その膨大な経験を注ぎ込み、確かな乗り味とハンドクラフトとしての芸術性を極めたレーベルがY.Uサーフクラシックだ。伝統的なスタイルに根ざした優美なフォルム、そして細部に至るまで一切の妥協を許さない仕上がりは世界最高峰のクオリティ。高い機能性に加え、所有する歓びまでもたらすサーフボードは、国内外のサーファーから厚い信頼とあこがれを集めている。

父Y.Uと同じ道を歩む植田梨生(R.U)は、恵まれた環境を活かしながら独自の感性と技術を磨き、名実ともに次世代を担うシェイパーへと成長した。プロロングボーダーとしての実績を持つ、ハイレベルなサーフィンスキルに裏打ちされた機能美溢れるナチュラルなシェイプは、ひと目でR.Uの手によるものであるとわかる。年々増えていくリピーターの存在が、優れた性能と揺るがぬ価値の証明だ。

今回試乗したのは、R.Uがシェイプした絶妙なレングスのツインピン。ピンテールを組み合わせることで、ツインフィンならではの軽快なコントロール性能に加え、流れるようなスピード感と気持ちのよいドライブ感を併せ持つデザインが完成した。美しいアールのアウトライン、適度なローロッカー、ソフトなダウンレール、そして浅めのシングルコンケーブからVeeへと繋がるボトムデザインなど、あらゆるカーブがよどみなく調和し、安定したスピードとスムーズな操作性を生み出している。スモールウェーブから台風時のビッグウェーブまで対応できるオールマイティな1本だ。

IMPRESSION

「全体的にスピード感がある印象でした。ボトムからトップへの上がりがとにかく早くて、掘れた波でもしっかりアクションを入れられます。もちろん横の動きもできますが、ボードが縦にすっと上がるイメージが強くて、いろんな技を試したくなるボードだと思いました。ボード自体は少し重めですが、ツインフィンで動かしやすく、ボトムのコンケーブが深すぎないので水の抜けもよくて、乗り味は軽かったです。ミッドレングスなのにアクションがしっかりできるところが、このボードのいちばんの魅力だと思います。波のパワーがないときは、キールフィンを付けてもおもしろいかもしれません。自分がミッドレングスに乗るときは、横の動きやカービングをメインにすることが多いので、ベースが広くてターンが伸びるキールフィンをよく使っています。でも今日みたいに波が速い日は、今回使っているようなフィンのほうが合っているとも感じました。コンディションによってフィンを使い分けると、このボードのよさがより活きるでしょう」

速いセクションを駆け抜ける、スピーディーな走りが気持ちいい。波の感触をじっくりと味わいながら、余裕を持って加速できる
「バックハンドでもボトムに下りてトップに上がる動きがしやすくて楽しかったです。今日はちょっと速めの波でしたが、小刻みに動かすようなライディングも可能でした」
「ダウン気味のレールで反応がいいです。1発しか当てられないようなダンパー気味の波でも、テイクオフしたと同時にボトムターンができて、いっきにトップへ上がれました」
カービングの際の軽快で滑らかなフィーリングもR.Uツインピンの持ち味。ドライブ感も兼ね備えていて、波の上での自由度が非常に高いデザインだ

=Special Thanks=

ベイシック・プラスチック
0467-75-5474

***

movie:Masataka Kiyono
photo:Pak Ok Sun
text:Jun Takahashi

BLUE. 106

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