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ACSHAPE
Bat
◎Shaper:新井康彦
◎Size:9’4″ × 22 3/4″ × 3″
◎Price:¥220,200(フィンなし)
◎Surfer:吉田 “チャボ” 泰(173㎝/65㎏)
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新井康彦がシェイプを始めたきっかけは、好奇心からオークションサイトでブランクスを手に入れたこと。自宅のキッチンでシェイピングをし、ベランダでグラッシングしたファーストシェイプのボードに乗ってみると、思いのほか調子がよかった。それからというもの、新井は波に乗りながら試行錯誤を重ねていく。そうして12年もの間さまざまなサーフボードファクトリーを渡り歩きながら、シェイプから仕上げまで、サーフボードビルディングにおけるすべての工程の腕を磨いてきた。
「一人一人に合わせたカスタムメイドサーフボード」をコンセプトに掲げ、新井が2005年に創業したブランドがACシェイプだ。新井が作るすべてのサーフボードに共通するのは、圧倒的なスピード。ボードと乗り手のスタイルに合わせながらプレーニングポジションを明確に定め、浮力がもっともあり、接水面がもっとも平らなパートを作る。それにより高速滑走を可能にしているのだ。そのためにサーファーそれぞれの個性に真摯に向き合うことを信条とし、つねに乗り手にとって最高の1本を生み出している。
ユニークな形状のワイドテールを持つバットは、見た目からは想像できないほどオールラウンドなロングボード。滑り出しが速くスムーズなため、ファーストアクションが起こしやすく、ターンやカットバックを軽快に行える。そしてスピードが出るほどコウモリのようにキレのある動きが可能で、波のジューシースポットを逃さない。また従来のロングボードのボトムデザインとは一線を画す、ノーズに行った際に加速を生むVパネルも大きな特徴だ。ノーズライディングの際にはホールドされたテールがシャープに水を切り、桁違いのスピードを体感できる。
IMPRESSION
「9’4″という長さのわりに全体の幅があり、テール幅も厚みも十分にあったので、ボートに乗ってるような安心感があります。ノーズに行ったときにも安定していて、バットテールのボリュームが邪魔をしないでいい具合にハマる。思ったよりもホールドしてくれて、ノーズにいながらスピード調整もできました。ターンはひとクセあるように感じます。でもしばらく乗り続ければターンの性能も引き出せるはず。テール幅やボリュームに対してのフィンセッティングが大事なんでしょうね。とはいえ『このコンディションじゃなきゃダメ』と限定されるような扱いづらいじゃじゃ馬ではなく、もっとオールラウンドに使える。ノーズ一辺倒でもないし、ターン一辺倒でもない。奇抜に見えますが、たしかに調子がいいという感覚が最初からあるので入り込みやすいです。人と違う特徴を持ってサーフィンしてみたいとか、このボードでノーズライドをやってみたいとなれば、ほかにはないスタイルになると思いますね」
=Special Thanks=
ACファクトリー
090-4922-8129
www.acshape.com
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movie:Masataka Kiyono
photo:Chihiro Hashimoto
text:Jun Takahashi
「ブランドの精神“True To This”が このお店に息づいている」 ── 脇田泰地さん(Volcom Store Shibuya)
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