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ONO SHAPE Mid Fun 7’8″

ONO SHAPE
Mid Fun

◎Shaper:逢野貴広
◎Size:7’8″ × 21 7/8″ × 2 7/8″
◎Price:¥220,000~(フィンなし)
◎Surfer:吉田 “チャボ” 泰(173㎝/65㎏)

日本の日常的な波に合わせたシェイプバランスを持つミッドファン。クセのない滑らかなアウトラインが乗りやすさを物語る
スタビリティとドライブを求めた2+1のセッティング。広いフェイスに弧を描く、大きなドライブターンが大きな持ち味だ

南紀出身のシェイパー、逢野貴広は15歳でサーフィンと出会った。初めてのシェイピングは2002年、24歳のときのこと。自分で削ったサーフボードに乗った逢野はすぐにサーフボードビルディングの魅力に引き込まれた。それからというもの、千葉のファクトリーで本格的にシェイピングを学び、全行程をみずからで行うことでサーフボードへの理解を深めていく。そして2008年、自身の名を冠したブランド、オオノシェイプを立ち上げた。

ブランド発足時はハイパフォーマンスショートボードを徹底追求。その結果、逢野が作ったサーフボードはJPSAのウイニングボードになるまでに研ぎ澄まされた。しかし日々のサーフィンを楽しむうちに、サーフボードビルディングにおけるすべてを学んできた逢野の興味は広がっていく。そうしていつしかラインナップには、型にとらわれないあらゆるデザインが並ぶようになった。そんなオオノシェイプは細やかなカスタム対応と品質にこだわり、自社ファクトリーにて少人数のクラフツマンの手によって作られている。

今回試乗したミッドファンは波の滑らかなフィーリングを楽しむためのミッドレングス。乗りやすさをいちばんに求め、千葉と湘南のデイリーな波でテストを重ねてパドリングとテイクオフがイージーかつ速くなるようにロッカーとボリュームを調整。スタンディングエリアを広くとり、ボードのどの位置に乗ってもスピードが止まらないようにチューンしてある。安定感のあるトリムからのレールを入れたドライブターンが最高に気持ちいい、あらゆるサーファーをファンな気分にさせてくれるモデルだ。

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「このボードを乗り込んでいけば、大きい波でいいターンできる。そんなファーストインプレッションでした。僕がふだん乗っているボードと違って、テールがボキシーでエッジが立っています。だからテールを踏み込んだらターンがすごく伸びていく。2+1だし、ドンとドロップして、大きいターンをして、大きいラインを描くイメージですね。ロングボードだとすごいむずかしいそんなライディングをよく学べると思いました。『もっと攻められる』っていう気持ちいい要素が潜んでいます。とはいえ、ふつうのショートボードより全然フローがあって、乗りやすさもある。性能を発揮するのは、ある程度広いフェイスがある波。テイクオフも速いし、大きい波でもマッチするはずです。デヴォン・ハワードが乗っていたドナルド・タカヤマの2+1モデル、ハワードミニの映像が思い浮かびました」

滑らかなロッカーの走りに加え、ボキシーなレールを水に沈めることで加速を生むデザイン。「荷重してボードを水の中に押し込めたときに、ボードが前に出ていきます」
程よい重さでリップアクションも軽快。「ターンのフィーリングをすごく感じたくなるボードでした。エッジが楽しかったのかもしれないです」
「ロングボーダーにとってショートボードはギャップがありすぎる。もっとターンをしたいとき、ミッドファンのようなショートボードからアプローチしたミッドレングスを使うのもいいですね。ふだんショートボードをメインに乗っている人にもおすすめです」

=Special Thanks=

オオノデザイン
080-3446-7993
https://www.instagram.com/onoshape/

***

movie:Masataka Kiyono
photo:Chihiro Hashimoto
text:Jun Takahashi

BLUE. 100

2023年11月10日発売

[通巻100号記念特集] 100人のサーフ観

2023年11月10日発売

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