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軽快なトークのやりとりが印象的な髙塩さんご夫妻。
おふたりともに、もともと海沿いに住んでいたかような雰囲気の持ち主だが、昨年春に埼玉の一戸建てから鵠沼に引っ越してきたばかり。
「一年前まで本当に無趣味で、リビングにこもって撮りためておいた録画を見続けるような週末でした。ですが、こちらに移ってきて見事にサーフィンにハマって。以来、本当に休日が楽しみになりました。家自体も少しずつ海沿い仕様になってきましたね」
旦那さまの政廣さんは語る。
「当初は、温水の外シャワーをつけたのにもったいないな、って密かに思ってたんですよ(笑)」
このカリフォルニアスタイルのガレージハウスを手がけるラックスエステート代表・小川さんも、そううそぶく。
湘南の海沿いでの暮らしに憧れを抱いてきた髙塩さんご夫妻。過去にはデートでも頻繁に訪れ、プロポーズもこの地だった。
(BBQスペースに。サーフボードのリペアルームに。はたまた、やり方次第で知る人ぞ知る角打ちにだって。家主の想像次第でどんどん可能性が広がるマルチガレージは、この家最大の個性)
(白を基調とした明るいリビングがこの家のメイン空間。扉などの仕切りを設けないことで、開放感を生むと同時にどのスペースにも容易にアクセスできる)
そんな彼らも昨年初春、意を決して地元不動産屋を介して一日10件ほどの物件を見て回った。奥さまのりえさんは当時を振り返る。
「海近か、駅近か。どちらか一方という条件の立地が多いなか、ここは両方が備わっていたのと、なによりルックスや内装にビビッときたんです。しばらく迷っていた旦那に、この家じゃなかったら一生恨むかもよ、って(笑)」
「戸建ては日当たり重視! という僕の至上主義を取り払うのに時間がかかりましたが、ここは都内のオフィスにも通いやすく、また仕事で煮詰まったときなどは目の前のビーチを散歩できたり。
家にいる時間がとても楽しく、平日でさえ早く帰りたいと思うようになれました。埼玉に住んでいたときにはまったくなかったことです。
ふたりでサーフィンも始められたし、この家を購入したことで間違いなく人生が一変しましたね」
政廣さんも、そう感慨深げに語ってくれた。
(広くて開放的な玄関土間スペース。柔らかなアーチ状開口の奥はシュークローゼットになっている。一見無駄に思える余白を含んだ吹き抜けは、空間にゆとりと豊かさを生んでくれる。夢のロングボード縦置きも現実のものに!)
(淡いグレーのサイディングが甘すぎない外観を生む。オープン外構には車が2~3台置けるので、右奥のガレージは多用途なマルチガレージに変化自在。ガレージ横には温水外シャワーもついて申し分なし)
この住まいにおいて、夫婦揃って気に入っているのが、やはり屋内外をゆるやかに繋ぐマルチガレージやカバードポーチの存在だ。
「ガレージについては、購入した当初は車庫程度のスペースにしか考えていなかったのですが、住み始めたらいろんな想像が膨らんできて。いまは友人たちとのBBQなどに利用することが多いですね。
小さなカウンターもつくったし、道行くサーファーたちにシャワーを浴びていってもらいながら、角打ちみたいに冷たいビールとか出してもいいんじゃない?」
政廣さんは冗談半分。
「そうそう、私はお酒が大好きなので、半野外でプチ宴会ができるこのカバードポーチが、この家でのいちばんのお気に入りの空間です。ここに佇んでいると目の前の舗道を通る方々から、素敵なお家ですね、って声をかけてもらえるんです。埼玉のときの環境ではあり得なかったことで、そんな小さな会話のやりとりでも嬉しく思っちゃいます!」
りえさんは、そうはしゃぐ。
(玄関扉手前のカバードポーチは奥さま、りえさんお気に入りのスペースで、リビングからも直接出入りできる。空間のつながりの連鎖がライフスタイルをより豊かに重層的にしてくれる)
(玄関土間から2階へと続く空間は吹き抜けになっており、家に入った瞬間の開放感も抜群。2階は主寝室ほか、2つの部屋で構成されている)
「私たちのガレージハウスは、風通しや陽当たり、接道など、外界の環境も考慮しながら、どの空間をどう繋いでいくかを常に意識しながら間取りを考えています。
いま、生活スタイルが目まぐるしく変わっているなか、ワンパッケージである建売住宅の価値も少しずつ上がってきていると思うんです。住まいに自分たちの暮らしを合わせていく方法でも、豊かなライフスタイルを手に入れられることを知って欲しいですね」
ラックスエステートが家主に提供するのは、家のみならず新たな暮らし方だという、まさに好例がここにはある。
***
DATA
–
種別:建売住宅
居住者構成:夫婦
構造・規模:木造在来工法2階建
敷地:160.71㎡(48.6坪)
建築:76.70㎡(23.2坪)
延床:116.78㎡(35.3坪)
(リビングから見える洗面台は“見せる洗面台”としてデザイン性に富んだつくり。来客も楽しみ)
(リビングの壁は家主のアート心を刺激するよう、あえて真っ白なキャンバスに。家全体の家具はジャーナルスタンダード ファーニチャーのスタイリストがこの家だけのためにセレクトした一式をチョイスすることもできる。ローンに組み込めるのも魅力だ)
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