Impression

SHYAMA BUTTONSHAW DESIGNS SB Twin 5’7″

SHYAMA BUTTONSHAW DESIGNS
SB Twin

◎Shaper：シャイマ・バトンショウ
◎Size：5’7″ × 19 3/8″ × 2 5/16″
◎Price：¥239.800（フィン付き）
◎Surfer：高貫佑麻（177㎝／64kg）

クアッド、ツイン、トライを融合させた自由な乗り心地を求めたデザイン。パフォーマンスの高さに加え、細部にいたるまでアーティスティックな感性が宿っている

1991年、ベルズビーチでの創業以来、多くのサーファーとシェイパーに信頼されているグライドフィンカンパニー特製のハイクオリティなフィンが標準装備される

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赤ん坊のころからベルズビーチの波の轟音を聴いて育ったシャイマ・バトンショウ。彼を語るうえで、父サイモン・バトンショウの存在は外せない。サイモンは往年のクイックシルバーのアートワークで知られるサーファー兼アーティストで、オーストラリアのサーフィンを象徴する人物なのだ。そんな恵まれた環境のもと、シャイマはおのずと指折りのトップジュニアサーファーに成長していく。だがヘビーコンディションのある日、海で致命的な怪我を負ってしまう。

その事故をきっかけにシャイマはシェイピングのキャリアをスタート。父の親友であるウェイン・リンチ、そしてサイモン・アンダーソンとモーリス・コールの教えを受け、シェイパーとしても着々と腕を磨いていった。以来「本能的な個性」を開花させ、アーティスティックなサーフボードを作りつづけている。サーフィンとシェイピングの高いスキルに加え、美術史、色彩理論を学んで得た独自の感性をもってして生み出されるサーボードは高性能かつ優美なアートピースと言える。

SBツインはスラスターに代わる選択肢としてデザインされたパフォーマンス性の高いツインフィン。ボードに生き生きとした反応を与えるレールラインの適度なカーブが、軽量なツインフィンの弱点である不安定なコントロール性を劇的に改善。深いシングルコンケーブと後方にセットされたフィンによりドライブ性能も抜群だ。ワイドなノーズとテールを持つため、小波にも対応してくれる。だがこのボードが真価を発揮するのは、肩からオーバーヘッドサイズ。グッドウェイブでの伸びのある加速と自由な乗り心地こそが醍醐味だ。

IMPRESSION

「手にしたときから『軽い！これはショートボードだな』という印象を受けました。スラスターよりはボリュームがありますが、いわゆる一般的なオルタナティブボードというくくりのなかでは浮力はかなり抑えてあります。そして、実際にパフォーマンス性が高いです。特徴的なデザインは、前のほうから深く入ったシングルコンケーブ。そういうボードはしっかり踏み込んであげるとターンにドライブが効いて、しっかりスピードに乗ってくれる。そのうえツインフィンなので、キレのよさがあります。バックサイドも乗りやすく、ボトムとトップを使って軽快なターンができて気持ちよかったです。今日よりももう少しサイズのある波で乗ってみたいですね。いろんなオルタナティブボードでたくさんいい波に乗ってきて、『そろそろちょっと激しくやりたいな』と思ったらこのボードの出番でしょうね」