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LOVE MACHINE Thick Lizzy 7’10″

LOVE MACHINE
Thick Lizzy

◎Shaper：ライアン・ラブレース
◎Size：7’10” × 22″ × 3″
◎Price：¥217,800〜（サイドフィン付）
◎Surfer：齋藤久元（173㎝／69kg）

Vボウルズと並ぶライアン・ラブレースのミッドレングスの代表作。グライダーのようなアウトライン、フラットデッキにダウンレール、エッジボードの要素も取り入れたVeeボトム、セミボンザーフィンセッティングの組み合わせにより安定性と操作性の高さを両立している。ボードサイズは7’4″、7’10″のいずれかをチョイス可能

トリムやターンに対してスタビライザーとして機能するオリジナルのサイドフィンを標準装備。センターフィンは7.5〜8インチくらいがおすすめ

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シアトル出身のライアン・ラブレースがサーフィンを覚えたのは、幼いころから家族と休暇のたびに訪れていたハワイだった。地元の高校卒業後はよりサーフィンに没頭した暮らしを送りたいとサンタバーバラのシティカレッジに進学。グラフィックアートとマーケティングを学びながらロングボーディングに明け暮れるようになる。やがて自然とシェイピングに興味が湧き、ジョージ・グリノーのデザインを研究しながら独学を続けた。DIYスピリットに溢れるライアンはいまや現代を代表するボードビルダーに成長。モダンで高性能なオルタナティブボードを創りつづけている。

ラブマシンはテクノロジー、透明性、パートナーシップをテーマに掲げたライアン・ラブレースによるプロダクションブランド。友人からのネーミングの提案、大量のカスタムオーダーの滞り、そして何よりもお気に入りのデザインをもっと身近なものにしたいという思いをきっかけに生まれたプロジェクトだ。ライアンは「サーフボードのプロフェッショナルとしてプロダクトボードを広めることは、ハンドシェイプと同じくらい情熱的になれることなのかもしれない」と語る。

ライアンの名作として知られるシックリジーのラブマシンバージョンは、トレバー・ゴードンが乗っていた2015年作のマジックボードからスキャンされている。フラットフェイスな波でのイージーグライドにより特化した、幅広いサーファーにとって乗りやすい仕様だ。ライアンがすすめるシングルフィン、トレバーが好むボンザーフィンとどちらのセッティングを選んでもボード自体が持つ高い性能を発揮。わずかなパワーでも走っていく異次元のトリムスピードをぜひ体感してほしい。

IMPRESSION

「初速がとにかく速かった。センターあたりからしっかりVeeが入っていて、パドリングや走ってるときにぐんぐんスピードが出てくる感じがあります。最小限の力でもしっかりと押し出してくれて、テイクオフもすごく速いです。そして長さのわりにめちゃくちゃ感度がよくて、『今だ』って思って踏み込むとすぐに反応してくれます。浮力のあるミッドレングスは、体重を乗せてターンの動作をしてからちょっと遅れて反応するボードが多い。でもこのボードは自分の感覚と反応がほとんどずれない。そこに驚きました。とはいえ、Veeボトムの加速のよさで駆け抜けてから大きい弧を描いてフローを持たせるようなサーフィンもできてしまう。サイドバイトおかげで細かいトリムもしやすいです。スピードが出るからロングボーダーでもきつくはないと思いますが、どちらかというとボードを動かしたい人に向いていると思います」