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CHRISTENSON Ultra Tracker 7’0″

 

CHRISTENSON
Ultra Tracker

◎Shaper:クリス・クリステンソン
◎Size:7’0″ × 21″ × 2 3/4″
◎Price:¥240.460(フィンなし)
◎Surfer:瀬筒雄太(170㎝/60㎏)

 

バージョンアップ前のモデル、フラットトラッカーにくらべて全体的にシャープかつメリハリのあるシェイプ。高いスピード性と操作性を兼ね備えた抜群のバランスは見た目からも伝わってくる。「アウトラインだけ見るとシャープなんですけど、海に入ると全然そんなことはない。フラットトラッカーよりマイルドに感じました」と雄太さん

 

今回は軽快な動きを求めてやや立ち気味のキャプテンフィン、アレックス・ノスト・クラシック 8.5インチのフィンをセット。同じくキャプテンフィンから出ているCCトラッカーが基本セッティングだが、雄太さんいわく「細身のフレックスフィンでもターンが気持ちよさそう」とのこと

 

 

南カリフォルニアに生まれたクリス・クリステンソンが知人に借りた道具を使って初めてサーフボードを削りだしたのは17歳のころ。すぐにシェイピングの奥深さに魅了されたクリスはほどなくしてディック・ブリューワーに弟子入りし、サーフボードビルダーとしての基礎を築く。さらにホームであるサンディエゴの巨匠、スキップ・フライやマイク・ディフェンダッファーの技術を継承。レジェンドシェイパーたちと触れあうことでサーフボードの歴史や伝統的な技法を体得しながら、現代のサーフシーンを代表するトップシェイパーへと成長した。

そんな背景を持つクリスは、ハイパフォーマンス・ショートボードからグライダーまで、あらゆる種類のサーフボードを高次元でシェイピングできる稀有な存在。クリスの腕がいかに優れているかは、命を賭して波に乗るためのサーフボード、ビッグウェイブガンが世界的に評価されていることからうかがい知れる。また“オルタナティブ”というジャンルが確立される以前からフィッシュを始めとする過去のデザインをモダンにアレンジし、積極的に提案してきた功績も大きい。

クリスのニューモデルはどれも今までのモデルとの違いが明確で、それぞれのデザインに存在価値を持たせるところが彼のレーベルの大きな特徴だ。もちろん今回紹介するウルトラトラッカーも例外ではない。このモデルはベストセラー・ミッドレングス、フラットトラッカーの進化版。テールとノーズをやや絞り、ステップデッキを施すなどシェイプにメリハリをつけることで前モデルよりターン性能を格段に高めてある。4世代目となる今回のバージョンアップで名前を変更したことからも、クリスのパフォーマンス性能向上への意気込みを感じとることができるだろう。全体的にシャープなシェイプなので、ミッドレングスにしてはドルフィンスルーがしやすいのも嬉しいポイント。

 

 

IMPRESSION

「ノーズがグライダーみたいだなと思いました。実際に乗り味もグライダーに近いフィーリングがあります。パドリングで胸をつくあたり、いちばん厚みがあるところに立ったときが気持ちいい。そしてそこからターンをするためにウォーキングバックしてもスピードが落ちない。さらにテールは薄く、ノーズのデッキを削いであるのでかなりシャープなターンができます。幅が広いので安定感がありながらもターンの振りは軽いという、かなりハイブリッドなデザインですね。リーフ用に選びがちなデザインですが、軽めの仕上がりなのでビーチブレイクでもすごくいい。波が掘れていても乗れるし、ビーチ特有の砂が動いて水がもたつくセクションでも前のほうに歩けばフォローできるので。混んできたらピークを移動して、違う波質を楽しんだりしてもいいですよね。万能性があって便利な1本だと思います。ロングボード、ショートボードを渡り歩いている人やミッドレングスでも特殊なデザインを好む人がこのボードに乗れば世界が広がるんじゃないでしょうか。新しい発見がたくさんあって飽きないはずです」

 

トリムスポットでのグライダーのような疾走感がウルトラトラッカーの大きな持ち味。「このボードは軽めの仕上がりなのですが、逆に重く作ってもおもしろいかもしれません」

 

ステップバック時もスピードが落ちにくく、余裕を持ってボトムターンに臨める。高いスピード性と操作性の両立はクリステンソンのシェイプならでは

 

ご覧のとおり、トリムとターンをキビキビ使い分けられる。メリハリのあるライディングが可能なミッドレングスだ

 

テールに乗ったときのターンのキレが抜群。シェイプ全体にさまざまなギミックが隠されたクリステンソンの最新モデルをぜひご賞味あれ

 

=Special Thanks=

ブライン
03-6805-2973
https://brine.jp

 

***

 

movie:Masataka Kiyono
photo:Yuichi Toida(Blue.Magazine)
text:Jun Takahashi

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