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Neal Purchase Jnr
DUO
◎シェイパー:ニール・パーチェス・ジュニア
◎ディメンション:5’8″×19 1/2″×2 1/4″
◎ライダー:松井浩一(175cm/65Kg)
◎Photo:Iragoday
ニール・パーチェスJnrと聞いて、まず思い浮かぶのは2006年にアンドリュー・キッドマンがリリースした『Glass Love』だろうか。フィッシュの魅力を再認識させる大きなきっかけとなった名作フィルムだ。デレク・ハインドの発案でスキップ・フライのフィッシュに乗るトム・カレンのシーンは広く世に知れ渡ったが、ニールもまたこの作品でフィッシュに乗り、美しいラインを描いている。
そんなニールも今ではすっかり世界屈指のサーファー・シェイパーとして認識されている。そしてここ数年、彼が執心してきたのがご覧のDUOだ。
モデル名の由来は“デュアル・シングル”。デュアルとは「2つ」を意味する単語で、海外ではツインのことをデュアルと呼ぶサーファーも少なくない(もちろんデザインによる)。そもそもフィッシュだって「シングルフィンのピンテール×2つ」という発想が誕生のベース。つまりはツインであり、デュアルなのだ。その点、シングルボックスを2つセットしたニールのDUOは、よりデュアル・シングルという呼び名がふさわしいモデルと言えるだろう。
さて、ニールのDUOに対する想いや哲学はBlue.64号の「TWIN/DUAL」特集で詳しく紹介しているが、彼はこのモデルを進化させるために、そうとうな試行錯誤を繰り返してきた。フィンとフィンのベストな間隔や角度、フィンそのもののフォイルやサイズ、相性のいいテールデザイン、もちろんレールやロッカーに至るまで、ひとつひとつを確かめてきたわけだ。サーフボードの場合、より正確なデータを得るには一度にふたつの疑問をテストするわけにはいかないから、その道のりの長さは想像できると思う。かくしてDUOは、ニール本人はもちろん、ハリソン・ローチら素晴らしいフリーサーファーたちの愛機として今に至る。
( Blue. #64 TWIN/DUAL Neal Purchase Jnr )
まぁ、そのあたりの詳しいストーリーはBlue.誌面にて。ここではそんなDUOを兼ねてから愛している日本人のひとり、伊良湖が誇るスタイルマスター、マッチャンこと松井浩一のインプレッションをお届けしたい。
★ IMPRESSION ★
Mattchan
「シングル用のフィンが2つ付いているので、最初に見たときは重たい動きをイメージしましたが、実際は想像以上に軽いフィーリングでした。個人的にはテイクオフからファーストターンまではシングルフィンのような感じで、加速していくにしたがってツインフィンの特徴が出てくる印象。それでいて、シングルフィンらしいドライブ感は失わず、カービングではタイトなポジションでもフルレールでねじ込めます。通常のシングルフィンでは感じられないフローとスピード感を含めて、今まで味わったことがない感覚です。ただ、フェイスのある(腰以上)の波だと良いですが、フェイスのない小さな波では、このサーフボードの本当の良さは引き出せないと思います。総合的にはショートレングスのシングルフィンなどよりもイージーに動かせて、カービングが最高に気持ちよく、ぜひ皆さんにも味わってもらいたいサーフボードです」
まさにショートレングス・シングルの魅力である直進性やドライブ性、ツインの魅力であるルースさやスピード感を融合したような、松井浩一のフィードバック。ぜひニールが誌面で語っているデザイン哲学と照らし合わせてみてほしい(書きたいけど、雑誌を手にしてくれた読者のためにナイショにしておきます)。
マッチャンが「フェイスのある腰以上の波がいい」と語った通り、DUOもまたシングルフィンやツインキールのサンディエゴ・フィッシュ同様、波を細かく刻むようなサーフィンには向いていない。そこは万能なトライフィンやクアッドとは異なる部分だろう。その分、スピードに乗ったときのグライド感、大きなラインで描くカービングは最高に心地よさそう。ポイントはやっぱりレールワーク。足先だけの動きでポテンシャルを引き出せるようなタマではなさそうなので、ぜひ全身で、波とボードとの一体感を求めてほしい。
=Special Thanks=
チルアウト サーフショップ
TEL:0531-27-0103
http://chilloutpark.blog28.fc2.com/
この場を借りてMattchan & Iragoday、誌面とのタイミングを合わせて掲載を待っていただき感謝します。
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