Impression

McCallumm　J-bay Quad

__M_01

McCallumm Surfboards
J-bay Quad

◎シェイパー：ジェフ・マッカラム
◎ディメンション：5’10″×20 3/4″×2 1/2″
◎オーダーレンジ：5’4″〜6’0″くらい
◎価格（新品）：￥189,200＋TAX（フィン別）
◎ライダー：吉川共久pro（173cm／71Kg）、有本圭pro（173cm／65Kg）
◎photography／Nobu Fuku

__M_02

__M_03

サンディエゴを代表するオルタナティブ・サーフシーンきっての個性派シェイパー、ジェフ・マッカラム。一見して彼のものと分かるボードデザインは、ジョエル・チューダーやサイラス・サットンをはじめ、そうそうたるサーファーたちを魅了してきた。フラットノーズのL７や、フィッシュとミニシモンズのハイブリッドとも言うべきパープルスタッフをはじめ、彼が生み出すモデルはとにかくコンセプチュアル。常に明確な方向性を持っているから、どのモデルも特徴的なデザインへと導かれる。そんな中、多くのモデルに見られるのが”チャイムデッキ”と呼ばれる意匠だろう。デッキ全面を美しくスクープすることでレール厚を稼ぎ出し、ビークノーズから立体的なダウンレールへとつなげる流麗なラインは、今ではマッカラム・スタイルとも呼ばれるほどだ。

今回は、そんなマッカラムが得意とするビークノーズ×チャイムデッキ×クアッドのバランスが美しい“Jベイ・クアッド”をご紹介。このモデル、じつはジョエル・チューダーがJベイの波に乗るためにリクエストし、開発されたモデルである。スピードを愛するサンディエゴのビルダーらしくロッカーはマイルドだが、スクープノーズが緩やかだが雄々しい反りを表現している。Jベイと言えばカーヴィングからバレルまで、あらゆる顔を見せるスーパーロングウォール。ジョエルとマッカラムも、そんなすべてに適応するために、このJベイ・クアッドを生み出したに違いない。つまり、スピードとパフォーマンスを両立したオールラウンダーだ。

__M_04

__M_05

★ IMPRESSION ★

Tomohisa Yoshikawa
「マッカラムの特徴のひとつがレールデザインだと思います。厚み自体はたっぷりあるんですが、ノーズからテールに掛けてしっかり手が入ったダウンレールなので、不快な反発がないんです。パワーのある波でも弾かれず、レールを入れたままキープし続けられるんですよね。加速性と安定性はビジュアルから伝わる通り、抜群です。今回の5’10″は僕には少し浮力がありすぎるくらいで、5’6″くらいでも十分安定したライディングが楽しめると思います。テストライドしてみての印象をひと言でいうと、”とにかく止まらず走り抜ける”ということです。マッカラムのボードは表面積を稼げるようにバランスされたデザインなので、推進力があって速い波でも抜けやすい。だから、タイトなターンを何度も繰り返すのではなく、ドライブ性とスピードを生かしてボトムからトップまでをフルに使い、大きなターンを描きたくなる、いえ、勝手にそういうラインへと導かれるモデルでした」

Kei Arimoto
「全体的にボリューム感のある１本。その分テイクオフがスムーズであることは容易に想像がつきましたが、乗り味の心地よさ驚かされました。まるでロングボードを彷彿とさせるテイクオフのタイミングに加え、ショートボードカインドな動きができたのです。フラットデッキのためか、ほんの少しの体重移動に対してもサーフボードが反応してくれて、まるで浮力を感じさせない軽やかな動きをみせてくれます。鋭いリッピングから安定したリエントリーと思いのまま。ロングボーダーのショートボード入門としても、ちょっとパドルがきつくなってきたショートボーダーの方にもオススメの１本です。さすがはジェフ・マッカラムと思わせてくれるクオリティです」

ショートボーダーとロングボーダー、2人のプロサーファーから導き出された回答は、安定性とパフォーマンス性を高いレベルで融合している点。テストライドの舞台となったのはインドネシア・北スマトラで、レフトもライトも楽しめる肩〜アタマオーバーの波。対Jベイ用に開発され、バレルになるインドネシアの波でも機能したJベイ・クアッド。吉川共久の言う”速い波でも抜けられる”というメリットは、ビーチブレイクが多い日本でもきわめて有効なメリットになるはずだ。

********************
スペシャル企画！
********************

__M_06

Blue.編集部よりビッグなサプライズです！！
撮影で使用したご覧のJベイ・クアッドを、特別価格10万円（税抜）でお譲りします！こちらは今撮影のために新品をおろしたもので、1週間のトリップに使用しただけ。全体的にフットマークやディンプルはありますが、フォームはまだまだ元気で機能面においてリペアを要する箇所はなく、現状渡しでのご案内となります。ユーズドとはいえ、マッカラムを10万円で購入できるチャンスはそうありません。

気になる方は下記応募要項にお答えいただき、Blue.編集部（blue＠neko.co.jp）までメールをお願いします。5月22〜31日までの間にお問合せいただいた方の中から、抽選で1名様にお譲りいたします。当選は、該当者の方に6月5日までに返信するカタチとさせていただきます。

__M_07