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PYZEL
Mid Length Crisis
◎Shaper:ジョン・パイゼル
◎Size:7’0″ × 21″× 2 13/16″
◎Price:¥209.000(フィンなし)
◎Surfer:笹子夏輝(167㎝/63kg)
全体的にシャープなボードデザイン。優れたパフォーマンス性能をもちながら、7’0″のほどよいレングスでテイクオフもイージーだ
今回は2+1のフィンセッティングで試乗した。素早いレールの切り返しを可能にするラウンドピンテールと相性抜群だ
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世界中のエキスパートたちを虜にする、ハワイ・ノースショア。長きに渡りサーフシーンに多大な影響を与え続けてきた聖地でパイゼルは誕生した。ファウンダー兼ヘッドシェイパーのジョン・パイゼルはマット・ムーア(カリフォルニア)、ジェフ・ブッシュマン(ハワイ)からシェイプの教えを受け、技術を磨いた。以来、ジョン・ジョン・フローレンスを筆頭とするライダーたちのフィードバックに耳を傾けながら革新的なボードを発信。海外のサーフメディアのスタブ・マガジンが主催する『スタブ・イン・ザ・ダーク(トッププロが世界のシェイパーたちのサーフボードを乗り比べる人気企画)』では2017年、2018年と2年連続でNO.1ボードに選出された。名実ともにトップシェイパーの仲間入りを果たしたジョン・パイゼルが生み出す数あるモデルのなかから、今回はミッドレングス・クライシスをピックアップしよう。
このモデルはミッドレングスとしてはやや薄めのレール、ボトムにスパイラルVEEを取り入れるなど、高いパフォーマンスを発揮するパイゼルらしい意匠が各所に見て取れる。そのうえで、センターのボリュームはしっかりキープし、パドリングやライディング時の安定性も両立させた。フィンセッティングは2+ 1、シングル、ツインとさまざまなチョイスができ、速い波からサイズアップした波までオールラウンドに楽しめそうだ。オーダーレンジは6’6″~ 7’10″まで。ミディアムローのロッカーをもち、仕上げは軽いため、クイックに動かせるミッドレングスとして、高いマニューバビリティを求めるショートボーダーには当然おすすめ。ツインフィンでタイトなカービングを楽しむのもありだろう。一方、ロングボードなど長いレングスに慣れているサーファーであればダックダイブも苦にならず、乗り込めばザ・デイに欠かせない頼れる味方となりそうだ。
IMPRESSION
「このボードを見たとき、『絶対調子いいでしょ!』と思っていたのですが、イメージ通りとても乗りやすかったですね。レールがシャープなので、激しいアクションをできつつ、ターンの伸びもいい。今回、7’0″に乗りましたが、より動かしたいならもう少しダウンサイジングした方がいいですね。ただし、たっぷり浮力のあるミッドレングではないのでゆったり乗るボードではありません。ミッドレングスに興味があって、サーフィンといえばオフ・ザ・リップだ! ってサーファーにとくにおすすめしたいモデルです。以前、パイゼルのショートボードに乗ったことがありましたが、あらためて試乗をしてみて、『さすが、パイゼルだな』とクオリティーの高さを感じました。台風スウェルなどパワーのある波で真価を発揮してくれると思いますし、ミッドレングスでもショートボードのようにマニューバーを刻みたいという欲張りも受け入れてくれるボードです」
「カットバックしているときが一番気持ちよかった」と夏輝さん。取り回しのしやすさもミッドレングス・クライシスの特質すべきポイントのひとつ
テイクオフが早い分、掘れた波でも楽々抜けられる。混雑したポイントでも波をゲットでき、充実したサーフタイムを約束する
乗り方のポイントは、「後ろ足をフィンの上に置いて、ボードを振り回すようなイメージ」と夏輝さんは話す。ポイントを掴めば、エンドセクションでのトップターンもばっちり決められる
=Special Thanks=
パイゼルサーフボードジャパン
0466-34-1560
www.pyzelsurfboardsjapan.com
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movie:Masataka Kiyono
photo:Shuji Nihei
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