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サーフィンとキャンプ、こんなにも親和性の高い関係もそうはない。そもそもサーフィンは、先人たちが未知なる波を求めて冒険を繰り返し、世界中の波を開拓しながら育まれてきた文化。キャンプや車中泊は当たり前。では、今を生きる僕らにとっての理想のキャンプスタイルとは? 普通のキャンプとどう違う? まずはそこから考えよう。
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テントから抜け出すと目の前は海……多くのサーファーが理想とするサーフキャンプの風景だろう。しかし、その海がオンショアでビュービューだったとしたら? 代わりに目指せるポイントは近くにある?
そう、海からすぐのキャンプ場は、当たれば天国、外せばその逆で、特に夏期のビーチは気温が上がるとオンショアが吹きやすい。もしもより確率を上げたいなら、海からすこし距離を離して、さまざまな方角のポイントへ向かえるキャンプ場を選ぶのも一案だ。
緑あふれる環境のほうが猛暑や風をかわしやすく、海とはまた違う魅力も味わえる。もちろん、リスクを承知で海の目前に拠点を置き、人生最高のストークを狙うのも、サーファーらしいチョイス!
サーフィンだけでも、キャンプだけでもない。サーフキャンプはその両方を楽しむことが醍醐味。となると、当然荷物は膨れ上がる。豪華なキャンプ道具を揃えても、クルマに収まらなければ意味がない。同乗する人数も大きく関係するだろう。
ハイカーたちがより早く、より遠くを目指して軽量&コンパクトを追求するファストパッキングの美学は、サーフキャンプにも通じること。装備は必要最小限で、コンパクトなほど機動力が高くなる。せっかく自然に包まれるのなら、日常では味わえない不便だって楽しもう。それができるって、かっこいいじゃないか。
サーファーである以上は波乗りを満喫したい。しかし、サーフィンを楽しむほど、キャンプに充てる時間は短くなる。波がいいのにテント設営に時間をかけたくはないし、サーフィン後のヘトヘトな状態で手の込んだ料理を作るのもしんどい。サーフキャンプと通常のキャンプ、その最大のちがいは時間の使い方にある。
サーフキャンプのキーワードは、ずばりファスト! 設営、料理、装備など、どれだけキャンプを手早く、楽に、コンパクトに過ごせるかどうかが、サーフィンと両立するカギとなる。欲を言えば、1泊2日だとけっこう忙しいので2泊以上がベストだ。波を当てる確率を上げるためにも。
サーフィンでべとべとになった大のオトナが、狭いテントにひしめきあって寝るのはむさ苦しい。ひとり静かに自然の音に耳を傾けるのと、仲間のいびきを聞きながら寝るのと、どちらがベストなテント泊かは明白だ。
というわけで、仲間と行くならテントだけはぜひ個々で用意したい。時間や空間をシェアするならタープがベストだ。「シェア」と「個」を使い分ければ、キャンプの快適度は大きく変わる。また、食事ごとに料理担当を交代すれば、担当外の時間は存分にサーフィンを満喫できる。いい波なら、割り切ってインスタント食に頼って全員でGO SURFだ。
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