Tags
MITSVEN
Rocket Fish
◎Shaper:ボブ・ミツベン
◎Size:7’2″ × 22 1/2″ × 2 3/4″
◎Price:¥234.3000(オンフィン)
◎Surfer:宮内謙至(178㎝/64kg)
ミツベンがスティーブ・リズのテンプレートを用いて描き出した美しいアウトライン。ハンドシェイプで完璧を目指す彼のライバルはコンピューターシェイプだという話はあまりにも有名
スキップ・フライとチューニングを繰り返して完成したフィンをセット。木目が美しいフィンはもちろん盟友リック・クローによるハンドシェイプだ
*
1966年、地元のカリフォルニア州サンディエゴにて11歳でサーフィンを始めたボブ・ミツベン。サーフボードづくりの聖地に生まれ育ち、波に乗ることにのめり込んだボブがサーフボードをシェイプするようになったのは自然な成り行きだった。シェイピングキャリアのスタートは1972年。やがてボブがつくる丁寧かつきめ細かい仕上がりのボードはサーファーたちの評判を呼び、1988年にオフィシャルブランドを設立することとなる。
50年という長いシェイプ歴を誇るボブは、今やサンディエゴきっての名匠のひとりだ。ショートボード、フィッシュ、ロングボード、ビッグウェイブ・ガンなどあらゆるシェイプに長け、その美しく隙のないサーフボードを求めるカスタマーは後を絶たない。ファクトリーが隣同士というスキップ・フライとの交流が深く、テンプレートをスキップ本人から受け継いでいることからもボブの凄腕がうかがい知れる。そして、プロサーファーやライダーによるPR活動をせずとも「ミツベン」の名を世界中に知らしめていることこそが、ボブのサーフボードの高い完成度の証明だ。
伝統的なサンディエゴ・フィッシュは当然のごとくボブ・ミツベンが得意とするところ。今回試乗したボードはスティーブ・リズのテンプレートをベースにボブがアウトラインを描き、スキップ・フライとともに調整を重ねたフィンをグラスオンした、まさに夢の共演といえるロケット・フィッシュだ。メリハリのあるサンディエゴ流のレールも名匠ボブのシェイプならでは。抜群のスピード性能とターンの滑らかさ、そして高い操作性を兼ね備えた、あらゆる波で楽しめる逸品だ。
IMPRESSION
「このボード好きだったな。今日は小さくて力のない波だったんだけど、これだけの浮力感と長さがあったからこそ、テイクオフしてからのパフォーマンスができた。ツインフィンはランダムな波でも細かく刻むこともできるし、フェイスが出てくれば大きなターンもできる。今日のコンディションにはいちばんフィットしていて、おもしろいボードだなと思った。幅広い波のコンディションで使えるボードだよね。今日のような小波でもパフォーマンスできるし、ノーズが細めだから、ある程度サイズがある波でもドルフィンできて、ちゃんとドロップもできる。どのボードに乗ろうかと悩んだときに『これ出せばいいだろう』という安心感があるんじゃないかな。でもツインフィンって初心者には難しいボードだと思うんだ。レールをじわっと入れた状態をキープしながらターンしないとフィンアウトしちゃうから。だからコントロールしやすいトライフィンなどである程度サーフィンできるようになってから、味変的に独特の加速感、スピード感を楽しんだりすることを勧めるね。レール・トゥ・レールがしっかりできるサーファーにはすごく楽しいボードだよ」
後ろ足を前気味に置いた状態でも、波を刻みながら加速できるのはツインフィンならではの楽しさ。スムーズな乗り味が魅力だ
「おれはツインフィンの加速感が好き。ターンをすると片方のフィンしか波に食ってないわけじゃん。抵抗が少ないから、トライフィンとかクワッドより加速感が全然違う」とショーロク(宮内)さんは話す
後ろ足を下げるとキレのあるターンが可能。長さによる安定感があるため、余裕を持ってアクションに臨めるツインフィッシュだ
=Special Thanks=
ニューエボリューションサーフ
03-3841-1826
www.new-evolution.jp
***
movie:Masataka Kiyono
photo:Pero
text:Jun Takahashi
RAIN OR SHINE / 晴雨を問わずカジュアルに外遊びを楽しむためのプロダクト
Dec 4, 2024
MAVERICK FIGURES / 名山・谷川岳に根差した独自のクリエイティブを追求する
Dec 3, 2024
Mountain Surf EQUIPMENT / ファッション性を抑え機能性に徹するスノーウェア
Dec 2, 2024
Copyright © BLUE.ALL RIGHT RESERVED.