menu

Impression

Kevin Connelly 3models

Kevin Connelly Surfboards

◎シェイパー:ケビン・コネリー
◎MAJIC CARPET:7’0″×22 3/4″×2 13/16″
◎FLASH:6’3″×21 3/8″×2 3/8″
◎HALIBUT:6’0″×22″×2 3/8″
◎ライダー:越後将平pro(身長170cm/体重66kg)
◎Photo&Movie:Jun Nakagawa(STANDARDSTORE)

 

ケビン・コネリー。通称”マジックフット”。多くのサーファー、特にロングボーダーにとってはシェイパーとして以上に、ノーズライドのスペシャリストという記憶の方が強いかもしれない。それくらい、当時のケビン・コネリーのノーズライディングは群を抜いていた(もちろん今も優れたサーファーだ)。そんなケビンは現在、サンディエゴで日々シェイパーとしての研鑽を磨いている。もともとかなりの理論派だったケビンだけに、積年の哲学を注げるサーファー・シェイパーという生き方はごく自然な道筋にあったのだろう。現在はロングボードの他、これまでの経験を活かしながらショート&ミッドレングスの開発にも情熱を注いでいる。今回はそんな中から3つのモデルを一気にご紹介したい。

 

MAJIC CARPET
SS_KK_02SS_KK_03

ケビン・コネリーの代表作ともいえるモデル。ロングボードを彷彿とさせるアウトライン、UPレールなラウンドポイントノーズ、レールはボリュームのあるボキシー、ボトムはケビン独自の理論によってデザインされた浅いノーズコンケイブ~フラット~フラットVEE、テールはラウンドピンテールというバランスだ。ロッカーはノーズはややミドルに、テールはローにセットされ、フィンセットはシングル仕様。シェイプからラミネートまで、すべてケビンによって仕上げられたスペシャル仕様のボードとなる。
撮影したボードはレングス7’0″、ワイズが22 3/4″と十分なボリューム。抜群のテイクオフはもちろん、波の緩いセクションでも推進力を失わず、アウトからインサイドまでスムースなライディングを可能にしてくれる。運動性能についてはラウンドピンテールとVEEボトムの組み合わせがレールコントロールをスムースにし、ノーズにはノーズコンケイブが施されているため、滑らかなボトムターンからトリムし、ハングファイブまでこの1本で満喫できる。
ロングボーダーは違和感なくミッドレングスにシフトでき、ショートボーダーはよりロングボードに近いフィーリングを楽しめる。ビギナーからエキスパートまで、メンズからレディスサーファーまで、すべてのサーファーが持っていて損はないモデル。まさに“マジックカーペット”の名に恥じない名品だ。

 

FLASH
SS_KK_04
SS_KK_05

名品マジックカーペットをよりハードにターン出来るように開発されたのが、このフラッシュ。たしかに、マジックカーペットと比較するとフラッシュはややシャープで、ワイデストポイントをセンター寄りに据えたアウトラインとなっている。レールはややボリュームを残したミディアムボキシーで、コンケーブはシングルエントリー~ダブル~スパイラルVEE。テールはワイドなダイアモンドデールで、ロッカーはノーズはややミドルに、テールはローにセットされ、フィンセットはシングルスタビ仕様だ。
このワイドなダイアモンドテールはFLASHにさまざまな効果をもたらしている。まず、テイクオフ時は波のパワーを余すことなくキャッチし、全体のレールカーブをストレートにすることで加速性能を引きだすなど、スピードに乗ることで真価を発揮するミッドレングスの個性を、余すことなく導く原動力となっている。それらを踏まえると、フィンセッティングは回転性を重視した2+1やクアッドがベストなチョイス。波が掘れだす前のセーフティな位置からテイクオフし、フェイスを一気に加速、クリティカルポジションで多彩なアクションが楽しむ……そんな理想をかたちにしてくれるオールラウンダーだ。

 

HALIBUT
SS_KK_06
SS_KK_07

パラレルなアウトラインが特徴的なシモンズからインスパイアされたハリバット。最大の特徴はもちろんワイドなスクエアノーズ。レールは40/60のミディアムに、ボトムはケビン独自の理論を具体化したシングル~中央付近からダブル~シングルという個性的なコントゥアー、そしてワイドで浅いフィッシュテールへ導いている。ロッカーはノーズがミドル、テールはローにセット。
スクエアノーズの魅力はよりストレートなレールラインを描けること(=加速につながる)。同じレングスのサーフボードと比べたらその差は歴然だ。もちろんテイクオフにも活かされるので、写真のモデルはレングス6’0″だが、十分ミッドレングスと対抗できる滑り出しを導いてくれるだろう。
スクエアノーズを前にしたとき、多くのサーファーは「引っかからない?」「刺さらない?」と感じるが、優れたスクエアノーズはバランスよくロッカーが与えられ、一歩早い滑り出しやスピードと相まって、そんな心配を軽く払拭してくれる。このハリバットも同様。一見して分かるロッカーが、重さを感じさせない軽快な動きを可能にしてくれる。慣れてくれば、リップアクションからノーズライディングへつなぐマニューバーだってお手の物だ。

 

★ IMPRESSION ★

Shohei Echigo

=MAJIC CARPET=
「ボードケースから出して、ぱっと見て一番乗りやすそうだと感じたボードがこれでした。この日は波面がバタつくコンディションでしたが、イージーパドル、ボードに加重した時の、どっしりとした走り出しの安定感、操作性が個人的にしっくりきました。特にレールをセットして、波のトップからボトムに降りた時のスピード感は、足元にかなりの水の流れを感じ、まるで排気量の大きな車を運転をしているような速度感、安定感です」
SS_KK_01

 

=FLASH=
「普段は、初めて乗るボードはよく全体を観察してから乗るのですが、フラッシュのベースモデルであるマジックカーペットの重速いフィーリングが心地よかったので、リーシュを交換してすぐにパドルアウトしました。乗ってみると、マジックカーペットとは真逆の、小回りの効いた軽速い印象を1本目から体感。じつは1本目はワイプアウトしました。想像以上にボードが反応し、回転し、ボードの速度に体がついていかなかったんです。トランジションボードに乗ってみたいけど、もっと動きがほしいとか、ショートボードから乗り換えが最初不安だと思う方におすすめだと思います。見た目とはリンクしませんが、軽自動車のような、小回りが効いた動きが楽しめます。機会があればフィンのポジションを調整して、前足にもう少し荷重して再トライしたいですね」

SS_KK_09

 

=HALIBUT=
「広いノーズ、パラレルなアウトラインが奇抜な印象でしたが、いざ試乗してみると乗り始めからコントロールしやすくて、スピード感のあるボードでした。横へ横へ、どこまでも走り抜けるような印象です。最初はショートボードならもっと細く、小さくていいかなと思いましたが、逆にオーバーフローなサイジングが良かったです。今回唯一の偶数のフィンセッティングでしたが、クワッド特有の水流、速いセクションでもホールド感を高く感じられました。とてもフレンドリーな印象が強いモデルです」

SS_KK_10

=Special Thanks=
スタンダードストア
TEL:0466-84-1789
http://standardstore.jp/

SS_KK_11

 

BLUE. 101

2024年3月8日発売

仕事とサーフィン、みんなのバランス

2024年3月8日発売

  1. アマゾンで購入

  2. 定期購読

  3. バックナンバー

Article

【特別求人企画】手を取り合う地域医療とサーフィン。徳島県阿南市・海陽町

【特別求人企画】手を取り合う地域医療とサーフィン。徳島県阿南市・海陽町

Impression

KEYO International 9’6″

KEYO

Surfside House

#027 – サーフなお家の実例集

自分の手で理想に近づける家

Tags

Read all tag

Pickup

Read more

Tags

Read all tag