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ものは試しにSOLITE(試着記)

ものは試しにSOLITE(試着記)

冬を目前にしたある日、編集部に届いたこちら。

SOLITE(ソーライト)。昨冬あたりから話題になっていたアメリカ生まれのサーフブーツ・ブランドですね。

 

ブーツに特化しているところからして、その本気度が伺えますが、ウエットスーツにおける日本のクオリティは世界屈指。インポートが求められるニーズがあるの? と言いたいところですけど、SOLITEのサーフブーツには他にはない大きな特徴があります。

皆さますでにご存知の通り「熱を加えることで成形される」サーモ・フォームを採用していること。

 

サーフブーツはウエットスーツのように、オーダーという文化を根付かせるのは至難の業ですから、こうして自分の足にジャストフィットするブーツを開発した努力とアイデアは賞賛すべきことです。

僕自身はいまの日本の市場に並ぶサーフブーツにも満足していますが、過去には「どうしても水が入るとズブズブするんだよな……」というものと出会ったこともありました。

湘南以南ならまだいいですけど、これが冬の東北~北海道とか、純白の日本海エリアとなったら話は別でしょう。また、パフォーマンスにシビアな方は、たとえ温かいエリアでもちょっとしたズレが気になるからフィット感を高めたいという人もいらっしゃるはず。SOLITEを求める人は、そういった方々になってくるでしょうか。

 

……などと書いてますが、僕もまだSOLITEは未体験なので、こうして1回限定テストライダーをご指名いただくのは経験のためにも、とっても助かります。

仕事柄たくさんのアイテムに触れて、紹介する機会があるとはいえ、さすがにすべてをテストできるわけじゃありませんから。実体験から学ぶことはやっぱり多いです。 ※ブランド関係の皆さま、おねだりしているわけではありませんのでm(__)m

 

では、実際にフィッティングしてみましょうか。

_02_Elite_Blue
箱です。箱についても解説しようと思えばできますが、皆さんの大切な時間を奪うことになるので次へ。
_03_Elite_Blue
開けました。SOLITEの文字の上に「6mm CUSTOM」と書いてありますね。2018年秋冬からの新モデルのようです。モデル名はCUSTOM NEO。こちらは6㎜厚のネオプレン・モデルですが、3mm仕様もリリースされています。

 

_01_Elite_Blue

裏地は起毛素材で、100%防水シームが施されています。レッグ上部にロゴマークが並んでいますね。これはズレを防止するためのノンスリップ・テープです。また、カカト部分にループが付いてます。これは着脱を容易にするためのもの。干すときにもよさそう。

そして、CUSTOMシリーズにはヒートブースターという名前からして激アツなソックスが付属しています。「さらなる保温性の向上」と「着脱が楽になる」というのが大きな役目。

 

6㎜+ソックス……これは、完全に寒冷地仕様ですね(汗)。

ブーツ以前に自分自身のメンタルをフィットさせないと、このコが真に喜ぶエリアには行けません。送り主(マニューバーライン)から「北ヘイッテキナサイ」という声が聞こえてくる気がします。でも厳寒地用のブーツ、いま持っていなかったので意欲が湧いてきました。

なお、湘南以南のサーファーは真冬でも3mmバージョンで良いと思いますよ。

 

_04_Elite_Blue
いざ試着へ。用意するのは「熱湯」と「水」だけ。この寒い時期に屋外でやる必要はまったくありません。ご自宅のお風呂場がベスト。僕はいちおうBlue.のダイアリーということで、必要以上に生活感を出さないようにと要らん気を使ってこの場所を選んだだけです。本日は外気温4℃。寒くて早々に後悔しました。次いきましょう。

 

_05_Elite_Blue
熱湯を注ぎます。そして5分待機。熱成形されるサーモ・フォームを温めているわけですね。

ちなみに、サイズ選びは他のサーフブーツ同様、きもち小さめを選ぶのがベストだと思います。僕の場合スニーカーはいつも9.5~10インチを選ぶので、このブーツは9です。

サーモ・フォームの熱成形は「熱で縮める」という解釈より、「熱でやわらかくして足型に合わせて伸ばす」という考え方がいいのでは。

 

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左足にお湯を注いだところで、ふと思いました。「これ、両足やったら差が実感できないかも?」なので今回、僕は左足にだけお湯を入れて、右足は何もせず進めていくことにします。

 

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5分経ったらお湯をすてて、真水で内部をゆすぎます(冷まします)。わざわざバケツに水をくんでやってますが、風呂場でやれば水道の水を注げばいいだけの話です。自分で面倒くさくしている……。

水をすすぎ過ぎて、せっかくやわらかくなったサーモ・フォームがまた硬くならないかな?  と思いつつ、これから自分の足を入れるので、やけどにはもっと注意です。そこそこは冷やします。

説明書きには「ブーツ内部を手で触っても問題ない温度(43度以下)に冷ます」と書いてあります。お風呂に手を入れた温度くらいですかね。

 

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ブーツを履いて、再び5分待ちます。成形中です。写真を撮り忘れましたがソックス(ヒートブースター)も履きましょう。

繰り返しますが、僕は左足のブーツだけ成形していて、右足はなにもやってません。困ったことに、最初から意外とフィッティングがよかった(苦笑)ので、見た目では差が分かりづらい……。

しかし、鈍感な感覚を研ぎ澄まし、足をさりげなくごにょごにょすると、なるほど、左足の圧迫感がなくなった気がします。正確には “変に干渉している箇所がなくなり自分の足のカタチになじんでいる” という書き方が正しいかと。少なくとも、未成型の右足との感覚差は体感できますよ。

 

これにてフィッティングはおしまいです。あとは実際に海に行くだけ。波が上がったらテストしてきマス。

ちなみに、SOLITEは再び熱湯を注げば何度でも成形し直せます。僕もまだ右足をやってませんでした。次は風呂場でやります。

 

最後にBlue.でもお馴染み、吉川共久さんの動画を。こっちの方が100倍分かりやすいしモデルもかっこいいじゃん……。コーヒー淹れながらフィッティングなんて男前すぎる。Blue.のこのダイアリーは果たして必要だったのか?

 

 

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