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いきなりですが、皆さんは1日何時間くらい、机に座ってますか?
ひと口にサーファーと言っても日々の仕事は十人十色。なかにはデスクワーク過多の方も少なくないと思います。
おそらく僕自身もその部類に入るのかな、と。撮影や取材で動きまわっている時間と、原稿やデザインなど制作のために机に座っている時間、割合にすると4:6くらい? かな。〆切前の半月ほどは、AMに出社して……机にかじりついたまま……終電? みたいな日が容赦なく続きます。
そんな編集デイズを何年も続けていると、否応なしに身体がやられてくるわけで。
特に「デスクワーク(運動レベル0)」と「全力サーフィン(運動レベル100)」のセットは最悪です。準備運動なしのガチガチの体で、いきなり全力ダッシュ! するようなもの。誰だって体がぶっ壊れます。それがランニング(運動レベル1~100)をはじめる前の僕です。
具体的にまとめてみましょう。
【デスクワーク過多で生じた不具合】
*座り続けて、血が巡らない
*座り続けて、筋肉を使わない(特に腹筋)
*座り続けて、関節を動かさない
*座り続けて、胃腸が動かない
*座り続けて、首が硬直する
*座り続けて、呼吸が浅くなる
*座り続けて、消費も消化もしない
……で、招いた結果が以下。
*太った
*あらゆる筋力が低下
*持久力が足りず、すぐに疲れる
*首痛・腰痛(共にヘルニアと診断)
*重度の便秘(腸が動かないから)
*医者の指示により年一で胃カメラ
*コレステロール、尿酸、中性脂肪が上昇
*睡眠の質が低下
*思考が冴えない
*サーフィンが不調(本末転倒)
*自分の体力を信頼できない
など。
おおざっぱにまとめましたが、他にもあります。結果、長時間に及ぶデスクワークは、しっかりケアしないと仕事・生活・メンタル・サーフィンすべてにおいていいことがないと身をもって知りました。
こんな体で、たとえば「〆切明け直後にいきなり波数の多いオーバーヘッドの波が到来」……なんてことを繰り返していたら、いつかとり返しのつかないことになります。自然をなめていると言われても反論できないコンディションです。
ところがサーフィンというのは、多少運動不足でも、メタボ気味でも、寝不足でも、入ろうと思えば海に入れてしまいます。きっとそういう方もたくさんいるはず。でも、それってやっぱり危険なんです。
これまでの連載の通り、僕の場合は運よく走るきっかけを得ることができて、上記のほぼすべてを改善または完治できたのですが(首だけはまだ治らず)、個人的にいちばん大切だと実感したのが「血行」です。これはもうホント大切。
気象、季節、海流、生命、陽光……地球に存在するあらゆるもの、さらに言えば地球自体も「巡る(回る)」ことで成り立っています。
人間の身体も同様で、心臓を拠点に血液が酸素や栄養を運んでくれることで命を維持できています。「血」が正しく巡っていれば、やっぱり身体は元気です。同様に「気」もそうだし、「水」もそう。
僕の場合は長年のデスクワークで滞りまくっていた血流が、走ることで正常なサイクルに戻ったのだと思います。同時に心肺機能が強化されたことで、元気と持久力のアベレージもぐっと上がりました。
「日常生活くらいでは疲れない」「疲れても翌日には元気に回復している」というのはすごく大きなことで、それはメンタル面(気)にも好影響です。「調子がいい」と思えている時点で心にいいですから。また、汗をかくから「水」も自然に摂取するようになり、走ることで「気、血、水」の3要素が正しく循環してくれるようになったのかな、と。結果的に、なんですけど。
僕はこの仕事を続けている限り、デスクワークから逃れることはできませんから、それに対抗できる選択があると気付けてラッキーでした。
最たるラッキーは「いつ波が上がってもコンディションは大丈夫」と思えていること。せっかく波があがったのに「最近運動不足だけど、大丈夫かな(汗)」というマイナスの気持ちが先行するのは、つらいです。
あ、もちろん波が上がると言っても限界や個人差があります。あんまりデカいと「ヤベー、おれ大丈夫か?」と思うのは当然。でも、自分自身のコンディションがいいという前提で、心臓バクバクの波を前にした時の葛藤と高揚は、サーフィンの醍醐味です。
明日はかなり波がでかそう。……さて、みなさんコンディションは整っていますか?
つづく(はず)
Y.Toida / Chief editor of Blue. magazine.
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