Tags
「あなたもですか? 私もです!」
サーフィンしかり、ランニングしかり、共通の趣味を持つ人と出会うと、とたんに分ちあえますよね。
しかし、腰痛を抱える人と出会ったときのシンパシーはそれ以上かもしれません。出会う頻度もハンパじゃなく、これまでどれだけの数の腰痛もちと出会ってきたことか。ミニフェスくらいならすぐできる気がします。。
僕もそんな腰痛もちだったひとりで、病院のレントゲン検査では、腰と頸椎、どちらもヘルニアと診断されました。
より詳しい症状を調べるにはMRIが必須なのですが、僕はやっていません。現在ヘルニア治療の多くは保存療法がメイン、すなわち手術はできる限り避けるのが基本らしく、個人的にも手術をせずに済むに越したことはないので、日々のコンディショニングでどうにかならないかな、と悩み続けてきました。
腰痛は
ひどい時は下着を穿いたり、靴ヒモを結ぶのも本当に大変でした。また、重いものを何度も持ち運んだり、長時間運転すると、たいていその後しばらくは激痛に襲われ、びっこを引いて歩く日も少なくなかったです。そういうときはサーフィンもお休みせざるを得ず。
首痛は
特に冬がつらくて、数年前の冬は首だけじゃなく、神経が刺激されて絶えず左腕にしびれと痛みを感じていて、サーフィンもひと冬お預けだったことがあります。また「お、今日は調子がいい」という日以外は、痛みで首をぐるりと回すことができませんでした。
「わかるわかる」という方、けっこう多いと思います。「俺なんてもっと」という方もいらっしゃるかと。腰痛も首痛も、ホントつらいんですよね。だから同じ悩みを持つ方と出会うと、シンパシーを感じずにいられないわけです。
さて、そんな僕ですが、なんとここ1年ほど腰の痛みをほぼ感じておりません。首も、1年前に比べると痛みを忘れている日がずっと増えました。
そこに至る要因で思い当たるのは、ランニングをはじめたこと、これだけです。
ランニング=腰痛が治る、と言い切るつもりはなく、なかにはもっと痛くなる人だっているでしょうし、僕のように改善する人もいるはずです。なので、ここでは僕が経験した限りのことを書きます。
といっても、僕が「腰痛改善のために走ってみよう」と思う人へお伝えしたいことは、たったひとつです。
「とにかくゆっくり走ること」
これに尽きます。
サーフィンをはじめ「運動には自信がある」「昔は運動部だった」という人ほどガンガン飛ばして走りがちですが、それは絶対NGです。特にサーファーの皆さん、飛ばしそうですから(苦笑)。
人は走ると体重の3倍以上の着地衝撃(重力)が掛かるそうです。仮に1歩のストライドが1mとして、10km走れば1万歩、1万回の衝撃です。コンクリートからの打ち返しによって腰痛がひどくなるケースも多々あるはずです。
なので、衝撃をやわらげるためにも、まずは「走る」という行為が完全に日常化するまでは、とにかくゆっくり走ってください。
僕の場合、その繰り返し(半年以上はそうしてました)で気づけば走るための筋力がある程度整い、おそらくインナーマッスルも刺激されて腰痛がほぼ消えていました。
同時に、ゆっくり走ることで脂肪も効率的に減っていき、ランニングにおいても、日常生活においても、体に掛かる負担がどんどん軽くなっていったのだと思います( #004 )。あと、血行が促進されたのも非常に大きかったはずです。
まとめると
◎下半身や腰まわりの筋力が戻った
◎インナーマッスルが刺激された
◎左右対称に筋肉を動かし続けた
◎血行が促進された
◎脂肪が燃えて減量できた
たいていの場合、腰痛は「筋力不足」「筋力や骨格のバランスの崩れ」「血行不良」「太り気味」が大きな要因になります。僕の場合、これらがすべて当てはまり、ランニングによって多くが解消されました。
また、僕はサーフィンが大好きですが、正直サーフィンは極めて腰痛を誘発しやすいスポーツだと言わざるを得ません。
◎基本姿勢が中腰
◎寝そべる姿勢から一気に立ち上がる
◎左右非対称の動き
◎パドリングは常に反り腰
◎背筋ばかりが発達しがち
◎下半身の筋力が必要な割に鍛えられない
◎何度もワイプアウトして衝撃を受ける
◎冬は冷たい海で行う
だから、サーファーには腰痛もちが多くて当然なのです。
長年サーフィンを楽しみながらも腰痛とは無縁の方は、日々コンディションの維持を心掛けている方や、適度に体を動かす仕事に就いている方だと思います。もしくは恵まれた体質をお持ちの方か。
反対に、デスクワークがメインでたまの運動がサーフィン、という方はかなり高い確率で腰痛を抱えているのでは、と思います。
一方、首痛はと言いますと、ずっとなかなか改善されず、ランニングじゃ治らないのかな、と思っていたのですが、ここ何ヶ月かですごく良くなってきました。
リズムよく腕を振り続けていること、姿勢を正すこと、血行が促進されることが、じわじわと効果を発揮しているのかもしれません。
まだ100%ではなく、デスクワークが続くと痛みやしびれを感じますが、70%くらいは改善したように思います。こちらは、以後も様子を見ていくつもりです。
正直、これだけでもランニングをスタートしてよかったと思いますし、体が軽くなり、全身の筋力が整ったことで、サーフィンも以前より快調です(これを書いている現在は自粛してますが)。
腰痛もちの方、もし参考になりましたら。
繰り返しますが、くれぐれもごゆっくり。これから走り始める方ならスピードの目安は1km7~8分くらいでしょうか。期間は「そういえば、腰が痛くないな」と実感できるまで、です。
きっとその頃には、10kmくらいはへっちゃらになっていて、心肺機能も発達し、パドリングで疲れても回復がぐっと早くなっていると思いますよ。加えて太り気味の方は、きっと痩せているはず。ダイエットの目安は月80~100kmくらいかな。
Recently
「免疫力」という言葉が頻繁に使われています。心身の健康のためには体を動かしたほうがいい、という考えはもちろん正しいと思いますし、長期間スポーツをたしなむことで、たしかに免疫力の向上につながると思います。しかしサーフィンもランニングも、慣れていない人や、いつも以上に激しく頑張ると、その後しばらく、免疫力はいったんグッと低下します。そのタイミングで体調を崩す方もたくさん多くいらっしゃいますので、くれぐれもご自愛くださいね。
そして栄養と休養は回復のキモ。回復力が高い人こそ、高いパフォーマンスを発揮できる人です。
つづく(はず)
Y. Toida / Chief editor of Blue. magazine.
★
Blue. Surf Club
目次&パーソナルデータまとめ
http://www.blue-mag.com/wp/diary/bsc000/
★
「信じた道を追求できている、僕は幸せ者です」 ── 梶川剛志(HOLYSMOKE)
Oct 11, 2024
「サーフィンライフの主軸になる、究極の3本に出会う場所」 ── 吉岡雅晴(BRINE)
Oct 11, 2024
「ブランドの精神“True To This”が このお店に息づいている」 ── 脇田泰地さん(Volcom Store Shibuya)
Oct 10, 2024
Copyright © BLUE.ALL RIGHT RESERVED.