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GPSウォッチはサーファーに必要か?(前編)

GPSウォッチはサーファーに必要か?(前編)

Blue Surf Club #006
「GPSウォッチはサーファーに必要か?(前編)」

 

「お、やせたね。体絞ってるの?」はうれしいですが、「どこか悪いの? 大丈夫?」という人まで出てきたのが、走り始めて半年くらいたった頃。何度でも書きますが、僕の体重の下降ペースは1ヵ月に1キロくらいなもの。不健康どころか、心身ともに、見た目も含めて健康まっしぐらだったんですけど……ま、半年ぶりに会う人からすれば「いきなりやせた」になりますよね。しゃーないこと。

そんな話題のピークとなったのが2019年6月1日。この日はBlue.やHONEYが辻堂海浜公園で主催しているイベント『ワンカリ』の開催日でした。会場内は知り合いだらけ。久しぶりに会う仲間から関係者まで、こぞって冒頭のような会話を繰り返しながら会場を巡り、ようやくお目当てのブース「GARMIN(ガーミン)」に到着しました。

 

BSC_1120_garmin_Blue_002

 

GARMIN

 

サーフィンの世界では常に耳にするブランドではありませんね。でも、ガーミンはランナーやアウトドアに精通する人なら知らぬ者はいない、世界的なGPS機器のパイオニアブランドです。現在、世界にその名を知らしめているのはGPSウォッチが主だと思いますが、GPSレシーバーや航空電子機器といった分野においても偉大な功績を収めてきたアメリカ発のカンパニー。その辺の詳細はウィキペディアさんでお願いしますm(_ _)m。

トレイルやランニングをはじめると、遅かれ早かれ「今日のルートはどれくらいの距離かな」とか「1kmあたり何分で走ってるのかな」とか「消費カロリーが知りたい」と思うようになってきます。「音楽聴きながらやりたいな」とかも。そうなると、現在はGPSウォッチ以上に頼もしい存在はなく、ガーミンはその最前線でフリークたちを支えています。さっそくガーミン・ブースで御挨拶した熊山さんに話を伺うと、僕のようなライフスタイルを送る者には「Instinct(インスティンクト)」というアウトドア仕様のモデルが一番よいのでは、というアドバイスをいただきました。タフで、軽くて、防水仕様のGPSウォッチです。

 

BSC_1120_garmin_Blue_008

 

タイド機能搭載のGPSウォッチ

 

長くなりましたが、上記がガーミンとの出会いです。そして嬉しいことに、熊山さんはワンカリでの会話を覚えてくれていて、秋になったころ編集部に連絡をくれました。

「タイド機能を搭載するインスティンクトがリリースされることになりました。これもご縁ですし着けてみませんか?」

体力的には1000%役不足ですが、むしろ僕のような素人だからこそ提供できる情報があるかもしれないな、と思い、この機会に使わせていただくことにしました。サーファー目線のレビューならそれなりにインプレできますしね(そもそもそこしか求められていない気もします笑)。

 

BSC_1120_garmin_Blue_010(GPSのボタンをぽちっと押せば現在地のタイドデータが取得できる。簡単!)

 

というわけでガーミン「インスティンクト・タイド」。2019年11月20日リリースということで、僕も使い始めてぜんぜん時間が経っていません。あまり適当なことは書きたくないので、まずは「どんなモデルなのか」を紹介しますね。実際のインプレッションについては、いくつか記録を取って近いうちに。

 

BSC_1120_garmin_Blue_003

 

GARMIN
Instinct Tide

 

かなり使えるタイド機能

内蔵するGPS機能と連携して、現在地のタイドデータ(2日分)、そして月の満ち欠けをすぐに取得できます。これはサーファーにとってすっごく便利。ホームはもちろん、初めて訪れたポイントだとしても、GPSボタンをぽちっと押せばいいだけ。
また、経度&緯度を入力すれば、これから目指すエリアのデータも取得できます。これについては(個人的には)スマホで波情報サイトの潮見表を見る方がイージーだと思うので、両者のメリットを使い分けて「いい時間」を狙いたいところです。

 

とにかくタフ。なのに軽い

Instinct Tideはミルスペックのタフ仕様。アメリカ国防総省MIL規格(MILITARY STANDARD 810G)に定められる防水性、耐衝撃性、耐熱性のテストをすべてクリアしています。ディスプレイ(化学強化ガラス)の耐スクラッチ性や見やすさもお墨付き。サーファー的には細かくサイズ調整でき、通気性のいいシリコンバンドもソーグッドです。運動時の使用を考えるとフィット性はすごく大事ですからね。そして52gという軽さ。見た目からは想像できないほど軽く感じると思います。サーフィン時の使用もノープロブレムですよ。

 

高精度なGPSナビゲーション

ガーミンのGPS精度の高さは、世界中のファンに支持される大きな理由のひとつ。「GPS」「GLONASS」「みちびき」など複数の衛生ネットワークに対応し、ユーザーの居場所を正確に捉えます。さらに、内蔵された3軸電子コンパスと気圧高度計が連動することで、より正しい方位をリアルタイムで取得。一流のランナーや冒険者たちが信頼してやまないのも頷けます。

 

心拍数が計れる

僕が知りたかったデータのひとつです。日々の心拍数はもちろん、運動時の心拍数が計測できます。ランニングによる心肺機能の変化は、サーフィンにも通ずる大きな要素。その効果を数値で把握できたらいいな、と。また、日常でのストレスレベルなども、心拍数を介してモニタリングできるそうです。ドキドキ……。

 

スマホやPCと連携

走った距離、ルート、ペース、前述の心拍数や睡眠のモニタリングなど、さまざまなデータをスマホと連携し、日々のデータを記録していくことができます。やり方はスマートフォンで公式アプリ「GarminConnect」を取得し、インスティンクト・タイドとBluetoothでペアリングするだけ、以上。ウォッチで取得したデータは定期的・自動的にアップロード可能です。また、スマートフォンに届いた着信やメッセージなどもウォッチに通知されるので、スマートフォンをバッグやポケットに入れたままでも着信・受信を把握できます。その他、スノーボードやヨガ、ランニングなど25種類以上のアクティビティ計測に対応します。

 

バッテリーのもちがいい

GPSウォッチの話になると、決まって話題になるバッテリー問題。その点ガーミンはもともと評価が高いブランドですが、Instinct Tideもご多分に漏れず、(1)スマートウォッチ・モードで最大14日 (2)GPSモードで最大14時間 (3)UltraTracバッテリー節約モードで最大35時間。
GPSを14時間も連動させ続けるシチュエーションは、長時間におよぶトレイルなど、かなり具体的・限定的な使用用途になってきます。サーファーが、サーファーとして日々使う分には、少なくとも毎日充電する必要はなく、かなりバッテリーはもつはずです。

 

BSC_1120_garmin_Blue_004

(ケース裏。光っているのは心拍を計測してくれるモニター。男心くすぐります)

 

SPEC一例/Blue.目線

■サイズ:45x45x15.3mm ■重量:52g ■100m防水 ■タイドデータ ■月の満ち欠け ■日の出&日没時刻 ■天気/気温/風情報 ■コンパス ■カレンダー ■アラーム ■タイマー ■ストップウォッチ ■スマートフォン音楽操作 ■睡眠モニタリング ■消費カロリーを計算 ■移動距離 ■週間運動量 ■GPS速度と距離 ■心拍数 ■スマホ探索 ■¥33,800税別/2色(Black/Blue、White/Blue)

 

……上記はサーファー目線で抜粋した機能。アプリ(GarminConnect)との連動を前提としたものも含んでいます。これ以外にも機能はたくさんあるので、さらなる詳細を知りたい方はこちらへどうぞ。

【GARMIN Instinct Tide/Spec】 

【GarminConnect/APP】 

newgarmincinnect

 

BSC_1120_garmin_Blue_005(天候、気温、降水確率、風向きもひと目で把握。1時間刻みや週間予報も。タイドグラフと合わせれば、サーファーにとっては波を予測する上でかなりの味方になってくれます)

 

うーん、すごすぎる。

僕のライフスタイルをまるっとフォローしてくれると思っていたけど、ポテンシャルが高すぎて、「あれ? なんか思ったより波デカくない?」な気分です。

果たしてワタシ使いこなせるのか? とにかく、実践あるのみ。

 

BSC_1120_garmin_Blue_006

(あ、台風発生した)

 

つづく(はず)

 

Y. Toida / Chief editor of Blue. magazine.

 

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http://www.blue-mag.com/wp/diary/bsc000/

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