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【I.W.HARPER】 I’M HARPER 金尾玲生

【I.W.HARPER】 I’M HARPER 金尾玲生

I’M HARPER 〜自己満足に、生きる。〜

Presented by  I.W.HARPER

「経験があるから信じられる。苦しくても、あとからぜったいに楽しくなると」

信じたものに、繰り返し情熱を注ぐ。その姿は輝きを放ち、決して自分のスタイルを失わない。そんな人物を紹介する「I’M HARPER」。今回話を伺ったのは、アパレルブランドを展開しながら自己表現を続けるプロサーファー、金尾玲生さん。プロサーファーとしての生き方や最近ハマっているというゴルフ、自分らしくあるための心構えについて語ってくれた。

***

── どのようにサーフィンを始めたのでしょうか?

生まれ育ったのが湘南・茅ヶ崎なんです。だから街の子どもが公園で遊ぶように、幼い頃から海が遊び場でした。さらに父親がサーファーなので、気づけばサーフィンをしていました。

── プロサーファーを目指すようになったきっかけを教えてください。

兄の影響で、小学生の頃はサーフィンと同じくらい野球も集中してやっていたんです。中学生になると部活動を選ばなきゃいけない。でも野球部に入ってしまうと、サーフィンがまともにできなくなってしまう。そのときにサーフィンを選び、プロを目指そうと決めました。周囲に格好いいサーファーの先輩がたくさんいたことが大きいですね。

── プロテストに合格するまで時間がかかったと聞きました。

トライし始めてから4年ほどかかりました。正直きつかったです。あと1回勝てばプロになれるというシチュエーションが何度もあったので。楽しいはずの日々のサーフィンにもつねにプレッシャーを感じていました。みんなに「あと一歩だったね」って言われるのもすごく嫌で……。でも今思えば、その経験によって強くなれたと思います」

── 合格したときはそれまでと何が違ったのでしょう?

これで最後だと思って臨んだのがよかったのかもしれないです。食事に気を使って、トレーニングをして体をつくり込みました。覚悟が違ったんだと思います。

── 最後まであきらめなかったんですね。

母親のひと言であきらめずにすみました。「もうプロサーファーにならなくてもいいかな」と話したときに、「玲生がいいならいいんじゃない」って言われて。それで逆に「必ずプロサーファーになろう」と思えたんです。

── プロサーファーとして生きて行くうえで大変なことはなんですか?

自分で仕事を生み出さなければいけないところでしょうか。今は昔のようにサーフィン雑誌での露出がたくさんあるわけじゃない。だからスポンサー収入も以前ほど得られず、成り立ちづらいんです。でもSNSなどでセルフプロデュースがしやすい時代であることは恵まれているとも思います。

── 玲生さんはサーフィン以外のことで具体的に何をしていますか?

自分の会社を持ち、「SOLID」というアパレルブランドを展開しています。他社プロダクトのプロモーションやプロデュースに携わることもあります。

── 最近ゴルフにもハマっているとか?

そうなんです。始めてからちょうど2年です。

── きっかけはなんですか?

数年前、宮崎にサーフトリップに行ったのですが、波が全然ありませんでした。5日滞在して、サーフィンをしたのはたった1時間ぐらい。そのときに友だちと『こんなときゴルフができたら楽しいのかもしれないね』って話したんです。そして帰ってきて早速プロゴルファーの先生に教えてもらいました。

── ゴルフのどんなところが楽しいですか?

ちょっとした動作ひとつで結果が変わるところがおもしろいです。たとえば目線を変えるだけもボールの飛び方が全然違う。サーフィンも一緒なんですよ。たとえばターンのときに手のひらを下に向けるか、上に向けるかで可動域が変わる。ゴルフという新しいスポーツをやることによって、あらためて体の使い方は大事なんだと思いました。

── ゴルフはサーフィンに影響を与えていますか?

1本の波に対しての集中力が変わりました。プロゴルファーの先生から聞いた話があるんです。すごくかんたんなパターの1打があるとする。これを決めれば賞金1000万、ダメなら100万円。そういう状況があると教えてもらったときに、ここぞというときに集中することについて考え方が変わりました。

── I.W.HARPER主催のサーフ&ターフイベントにも参加されていました。1日で同時にサーフィンとゴルフをする醍醐味はなんでしょう?

海とグリーン、両方の開放感を味わえること。それぞれの気持ちよさが倍増します。僕にとっては、サーフィンとスケートボードを一緒に楽しむ感覚に近いものがあります。

── 「自己満足に、生きる」というI.W.HARPERのキャッチフレーズがあります。玲生さんが自己満足を得るために大切にしていることを教えてください。

どんな状況においても今を楽しむこと。そのとき自分が置かれている環境は、今しかない貴重なものだから。たとえどんなにつらくても結局は乗り越えなきゃいけない。つらいことも楽しみながら、今を生きる。僕はあと1回勝てればプロサーファーになれるという状況で何年も勝てませんでした。でも、こうして今があります。経験があるから信じられる。苦しくても、あとからぜったいに楽しくなると。

── ところでお酒は好きですか?

好きですね。お酒自体も好きですが、みんなで飲んでいる雰囲気がとくに好きです。でも最近はサーフィンのためにあらためてトレーニングをしていて、ひかえめにしてます。

── 適正なアルコール飲料の飲み方を啓蒙する「DRINKiQ」という取り組みがあります。お酒の販売元がウェブサイトで過度な飲酒の危険性やお酒に関する正しい知識を伝えているのですが、どう思われますか?

お酒についてもっと知りたくなりますね。体をつくるうえで、体に入れるものはすごく大事だから。お酒も良い悪いを知ったうえで飲むようにしたいです。より楽しむために。

── 最後に、ハーパージュレップを飲んだ感想をお聞かせください。

スッキリ飲みやすくてとてもおいしいです。ミントが爽快でいいですよね。モヒートに少し似ていて、すごく好みです。去年のグリーンルームフェスティバルで初めて飲んで以来、お気に入りのカクテルです。とくに暑い日に飲むハーパージュレップが最高!

photo◎Kuniyuki Takanami
text◎Jun Takahashi
special thanks◎Trex Chigasaki Ocean Cafe

BLUE. 103

2024年9月10日発売

湘南 前進するサーフシティ

2024年9月10日発売

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スタッフ募集のお知らせ。Blue.より

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