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by 9GATES
#5
(Blue. 74号/誌面連動コラム)
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第五回目のコラムはカリフォルニア州のニューポートビーチで書いています。朝一にトラッセルズのアッパーで1ラウンド。南風が入って来るものの玉石なので大きくは面を崩しません。セット頭、あまり掘れていないメローな波を堪能することができました。やはり南カリフォルニアの気候は世界一ですね。ビーチ沿いだと高い建物もないので、空が広く感じます。サーフ・ライフスタイルやビーチカルチャーが、ごくごく自然に成り立っていて、いるだけでポジティブになれる気がします。
今回は、カリフォルニアのライフスタイルに欠かせないアイテムとなりつつある、“ファイヤーピット”について。前回はサウナーをご紹介しましたが、焚き火好きの人のことをタキビストと言うらしいですね。カリフォルニアのビーチにはモルタルで作られたファイヤーピットが一定の間隔で置いてあり、テラスや中庭、ルーフトップのバーやレストランなどでもよく見かけます。マリブに住んでいる友人の家に行くと、リビングには暖炉があり、中庭にはファイヤーピットが作られていました。日中は気温が上がる南カリフォルニアも、朝晩は夏でも肌寒いことがあります。暖炉はその機能は勿論、インテリアとして、視覚のBGMとしても絶大な効果がありますし、何よりも火は人を集めます。暖炉や焚火に人々は集まり、同じ火を見つめるだけで会話をしている気持ちになることができます。
宮崎のホテルでは、サーフィン仲間がファイヤーピットを囲む空間をプロデュースしているのですが、そこはさすがローカルサーファー。季節と時間の風向きを計算し、少ない薪で効果を発揮する事ができます。民放が2局しかないせいか、そこではリビングの主役がテレビではなく、火を中心に人が集まり、思い思いの飲み物を手に海を語る素晴らしい場となっています。
とはいえ、仮に一軒家であったとしても暖炉を設置するとなると、設備が大掛かりになることを想像してしまいますよね。実はエコスマートファイヤーなど、バイオエタノールを利用することで煙も二酸化炭素も出さない暖炉があるんです。登場した頃に比べるとバリエーションや製品の点数も増えて様々な環境で使う事ができるようになりました。今回LAでもホテルやレストラン、バーなどで多く見かけました。これだと排煙に関する心配が要らないので大がかりな設備工事等を必要とせず、また、燃料の購入や補給も簡単なので、マンションなどのリビングにも気軽に設置する事ができます。テラスに余裕がある場合は持ち運びできるタイプもおすすめです。
火が恋しくなる季節、少しのアルコールとお気に入りの音楽で、ゆっくりとした夜長を味わう事ができたらいいですね。
持田 智之
株式会社9GATES 代表取締役
1976年福岡県生まれ。不動産業界でトップセールスマンとして活躍し、 2005年に上京。2009年に「9GATES」を設立。「劇的な生き方を」というミッションを旗印に掲げ、現在はマンション開発やリノベーション事業の他、ライフスタイルプロデュースなど、不動産というハードにとらわれない事業を展開している。趣味はサーフィン、トライアスロン、料理。
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