posted Nov 24, 2021
海まで自転車で数分。パパは朝一の波で、ママは平日の空いている波で
クイックサーフを楽しむ。休日にはサーフィン、ショッピング、子どもとの
公園遊びが1日でできてしまう海辺の生活。そんなプライベート大充実の
西村さんファミリーが暮らす、セミオーダーの家を訪ねた。
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その漆黒のスクエアなファサードは、海からほど近い茅ヶ崎の住宅地のなかで渋く輝いていた。
外壁を覆うガルバリウム鋼板の縦ラインが、よりいっそうシュッとした印象を醸しだす。一階の前面外壁は無垢材のよろい張り。ウッドデッキと相まってナチュラルな趣きだ。マットブラックのエントランスの扉を開き屋内に一歩踏み入ると、そこには光が降り注ぐ吹き抜けの空間が広がっていた。
「ドアを開けた瞬間の、この抜けの良い開放感が気に入ってます」
そう語るのは家主の西村英毅さん。歴20年以上のサーファーだ。
西村家の家族構成は、奥さまの歩さんと長女の璃子ちゃん、長男の太郎くん、次女の波瑠ちゃんの計5人。子どもの将来的な成長を考え、さらには好きな場所に住みたいという思いもあって住み替えを決意したという。
「以前は東京の分譲マンションに住んでいましたが、正直5人では狭く感じはじめていました。で、やっぱり一軒家、住むなら湘南、ということで家を探しはじめたんです。ラックスエステートさんにキャビン・シリーズの物件を見せてもらったんですが、僕も妻も一目見て、これだって思いました」
キャビンのベーシックな間取りは3LDKだが、今回は西村家のためのセミオーダー。4LDKに間取りを変更し、2階にもトイレと洗面所を設け、フロントのウッドデッキも拡張した。
「住まう方の顔と家族構成が見えているからこそのご提案をさせていただいた」とラックスエステート代表の小川さん。ご夫妻も小川さんのセンスとアイデアに全幅の信頼を寄せ、理想の住居を追求した。「なによりもスタイルを提案してくれたのが嬉しかった」とご夫妻。
前述の外観に加え、キャビンの特徴はトーンを抑えたシックな内装。小川さん曰く「小屋や客船の客室をイメージしていて、家族で旅するように暮らしてもらいたいという思いをこめました」。
その空間に西村家の家具は見事に馴染んでいた。ソファなどは新調したが、ほとんどは以前から使っていたもの。キャビンのようなインテリアをイメージして家具を揃えてきたというから、相性が良いはずだ。自分たちの好みにぴったり合った家との出会いは運命的ともいえる。ただ、いまここで暮らす西村さんファミリーを見ていると、それも必然だったと思えてくる。
趣味スペースとして多目的に使えるマルチガレージも、キャビンの特筆すべきポイント。英毅さんは家具のペイントをしたり、サーフボードのメンテナンスをしたりと、多くの時間をガレージで過ごしている。屋内からスライドドアで出入りできるので、夜に作業するにもいい。また子どもが遊んでいても気配を感じることができるのでママも安心だ。
英毅さんはもともと独身時代に茅ヶ崎に住んでいて、新婚生活も湘南でスタートした。だから勝手知ったる街に戻ってきた、Uターン移住のような感覚だという。
「二年前まで長野に単身赴任していたことがあり、ちょっと海から遠のきかけていた時期もありました。海に行くと1日潰れてしまってましたし。でも湘南に戻ってからはほぼ毎日海に入ってます。ショッピングも好きなので辻堂のテラスモールに家族で出かけたり、海浜公園も近いから子どもともたくさん遊ぶようになりました」
通勤時間は長くなったが、プライベートが充実して余裕が生まれたせいか「不思議とストレスがない」と笑う。住み替えて喜んでいるのはパパだけじゃない。家族みんなのクオリティ・オブ・ライフが間違いなくあがっている。それは5人の笑顔に表れていた。
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DATA
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種別:建売住宅
居住者構成:夫婦+子供3人
構造:木造在来工法2階建て
敷地:110.44㎡(33.4坪)
建築:65.83㎡(19.9坪)
延床:109.41㎡(33.0坪)
企画:ラックスエステート
【この家を手がけた会社】
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ラックスエステート
http://lucks-e.com/
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text by Takashi Tomita