Tags
……と、その後も興味深い話が続いたトークショーだけれど、すべてを語るとこの記事も終わらなくなってしまうので、今回はこの辺で。
最後に番外編として、今回YUと共にパタゴニア サーフ東京でサーフボードを扱うことになった、ジェリー・ロペスとアレックス・ロペス父子に関するお話を。
アレックスはBlue.最新号(107号)のFISH特集でも登場してもらっているが、現在カリフォルニアをベースに、成長著しいシェイパーのひとりとして活躍中。そんな彼が、以前Blue.の誌面で答えてくれたインタビューを一部ご紹介したい。
――ジェリーさんははっきりとした言葉にはしないけれど、あなた(アレックス)がシェイパーの道を歩もうとしていることが嬉しくて、誇りに思っているみたい。
Alex それは嬉しいね。僕は一生かけても父が築いてきたサーファーのようにはなれないだろう。父はサーフィン史上もっとも変化した時代の中心を生きてきたからね。でも僕がボードビルディングに情熱を注ぐようになってから、以前よりも少し父の世界と、自分とのギャップを埋めることができるかもしれないと感じるようになった。父が生きた時代とまったく同じ経験はできないけれど、ボード作りに関しては父が経験していないことがこれから起こる可能性もあるし、それを僕が父に紹介できるチャンスがあるかもしれない。
――若い世代のアイデアによって、ジェリーさんが新しい発見を得られるかも?
Alex そうなんだよ。父の70歳の誕生日に、友人のライアン・バーチに手伝ってもらいながら非対称ボードをシェイプしてプレゼントしたんだ。個性的なボトムとアウトラインで、父自身はぜったいに作らないようなデザインなんだけど、乗ったらすごく気に入ってくれて、父のお気に入りになっているよ。そんな風に、’70年代の革命期を生き、長い間シェイプをしてきた父に、僕から新しいフィーリングを届けられるのは本当にうれしいことなんだ。
――長所と短所はどんなところ?
Alex うーん。わからないけど、いいものを作ることに対しては情熱的だと思う。数を求めるのではなく、一本一本これがベストなクオリティだと思えるものを手掛けたいし、オーダーしてくれた人にぴったり合うものを提供したいという気持ちが強いよ。
――その性格は完璧主義者のお父さんから受け継いだものかな?
Alex 確実にそう。100%! 父はサーフボードだけじゃなく、サーフィンや生き方そのものに対してもそうだけどね。父があんなだから、息子の僕が適当なことはできないって気持ちもある。なにより自分の名前がついたサーフボードが適当な出来栄えなんて嫌だからね。いつか父が僕のボードを見て、誇りに思ってくれるような仕事をしたい。それは大きなモチベーションのひとつではあるよ。
――ジェリーさんの教えで大切にしていることは?
Alex シェイプルームにおいてはとにかくプレーナーを使いこなすこと。最初はプレーナーを使うのが怖かった。父はプレーナーを使うのが本当に上手だし、とにかくこれが使えるようになることを強調した。人生全般の教訓に関しては、父は本当にたくさんの引用句を持っているし、みんなよく知ってるよね。なかでも最もシンプルですべてに当てはまるのが「Keep Paddling」だろうね。誰もが人生で行き詰まるときがあるけど、この言葉はどんなシチュエーションにも響く深い意味を持っていると思うな。
(Blue.85より抜粋)
冒頭で述べたように、2025年6月から『パタゴニア サーフ東京/アウトレット』にて、YU サーフボード、Gerry Lopez サーフボード、Alex Lopez サーフボードの取り扱いがスタートすることになった。
今回のトークイベントにタイミングを合わせて入荷されたボードは計11本。YU Surfboardsから7本(Y.Uシェイプ4本、R.Uシェイプ3本)、Gerry Lopez Surfboards、Alex Lopez Surfboardsからはそれぞれ2本。
気になるストックボードは、パタゴニア・サーフ東京のインスタグラムをチェック。
>>> https://www.instagram.com/p/DLTpqmqyBfe/?img_index=1
>>> https://www.instagram.com/patagonia_surftokyo/ (ハイライトもCheck)
※SOLD OUTの可能性もあるので予めご了承ください。
取り扱いはまずストックボードからスタートし、今後はカスタムオーダーも検討していくという。なお、販売店舗は今のところパタゴニア サーフ東京のみの予定だ。
パタゴニアはいつも店舗を構えるその土地や、コミュニティとの親和性、物語を大切にしてきた。それは日本のみならず世界的なポリシーとして。そんな中にあって、パタゴニア サーフ東京は、原宿にありながらパタゴニア世界初の“オーシャンストア”としてオープンしたストア。サーファーはもちろん、多様な人々が訪れる”サーファーたちの都会のオアシス”を舞台に、パタゴニアが誇るアンバサダーであるジェリー・ロペスと、特別な関係性にあるYU、そしてクラフトマンシップを受け継ぐ息子たちのサーフボードを展開することに至ったそうだ。
さて、あなたの好奇心を刺激してくれるボードは、果たして誰のシェイプだろう? 店舗にはもちろんFCDサーフボードも取り扱っているので、ぜひパタゴニア サーフ東京へ足を運んでみてほしい。
横山泰介さんの公式ウェブサイト「TAI’S EYE」が7/15にローンチ
Jul 11, 2025
Patagonia「受け継がれるクラフトマンシップ」 トークセッション
Jun 30, 2025
7月5日「BEACHNIC」開催
Jun 20, 2025
Copyright c BLUE.ALL RIGHT RESERVED.