Tags
「地球にもサーファーにもいいもの」をコンセプトに掲げ、地球の70%を占める海にちなんで名付けられた日本初のサーフボードブランド「nanazero」。パフォーマンス性能を追求したStandard EPSシリーズを筆頭に、幅広いサーファーのニーズに応えるラインナップを展開。その一方で、「1% for the Planet」のメンバーとして、サスティナブルな未来づくりにも積極的に取り組んでいる。現在の日本のサーフシーンにおいて、ショートとロングの両方でプロ資格を持つ石井乃亜。クラシカルなノーズライディングからアグレッシブなマニューバーまで、幅広いスタイルを自在に操る彼に、「nanazero」の2本のボードを試してもらった。
この日はオンショアがやや緩く吹き、波のフェイスがざわつくコンディション。まず乃亜が試したのは、エッグ系アウトラインが特徴の“Standard EPS MID02 7’0″”。EPSならではの浮力に、2+1フィンによる安定感とターン性能が加わり、波の斜面を大きく描くようなライディングが可能。そしてちょうどいい塩梅でシェイプされたレールがパフォーマンス性を引き上げ、波のフェイスに自由なラインを刻むことができる。小波からサイズのある波まで幅広いコンディションに対応できるオールラウンドな一本であり、ロングボーダーのセカンドボードとしても最適だ。


次に試したのは、マニューバリティを重視した“Standard EPS Fish II Performance 5’8″”。クラシカルなアウトラインを継承しつつ、厚みと幅を絞られたテールが特有のスピードとフロー感を生み出す。際どいアクションにも切り込めるパフォーマンス性能を備え、小波でも速いテイクオフと安定感を発揮。ツインフィンならではの軽快さとドライブターンの伸びは、ショートをメインとするサーファーがフィッシュの魅力を気軽に味わう際にも相性が良い。
「普段はロングが中心だけど、サイズが上がればショートも楽しみます。チューブを狙ったり、オンショアでエアーしたり。ロングでは肩の長い波をクルーズするのも気持ちいい。サーフィンはロングだけでもショートだけでもない。ボードによって楽しみ方や心地よさが違うけれど、その全部がサーフィンなんです」
ボードを変えれば、波との向き合い方も変わる。乃亜が私たちに見せたのは、サーフィンの深さであり、ボードごとに広がる無限の楽しみ方。nanazeroが手がけるサーフボードが、次のセッションをより自由に、より豊かにしてくれるに違いない。

1 2
FISH FRY JAPAN with Bird’s Surf Shed 2025【御礼】
Nov 14, 2025
名作映画とカルチャーを体感。『BILLY’S TOKYO CINEMA』11月22~23日に開催!(入場無料)
Nov 12, 2025
Blue.108号 特別付録:Ron Herman コラボカレンダー Photo by Jack Antal
Nov 10, 2025
Copyright c BLUE.ALL RIGHT RESERVED.