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#107
2025年9月10日発行 / ¥1250+ TAX
ヴェンチュラに、サーフタウンの理想を見る
南カリフォルニアなのに落ち着いていて、喧騒もなくおだやか。ここヴェンチュラ・カウンティには、控えめという言葉がしっくりくる。
パタゴニアの発祥地であり、ダン・マロイやデーン・レイノルズのホーム、かつてキャンベル兄弟により”ボンザー”が生まれたオックスナードもヴェンチュラ・カウンティだ。サーファーたちは伝統的に質実剛健で、プロサーファーと張り合えるコアなサーファーも少なくない。ヒップスターを気どったり、自分をショーオフする者はやがて淘汰される。そんなヴェンチュラに、なぜか近年多くのサーファーが移住している。
波がいい、人がいい、バイブがいい、と移住の理由はそれぞれ。新しくクリエイティブなインスピレーションを持ち込んだ彼らと、ここに古くから根を下ろしているサーファーとがいいあんばいに混じりあって、いまサーフコミュニティが面白いことになってきている。
レジェンドからプロフェッショナル、さまざまな分野のクラフツマンやクリエイター、ファーマーたち。その多くがサーファーで、出会った彼らが示してくれた謙虚さと誠実さは、とても心地よいものだった。土地の空気、いわゆるバイブは人が作るもの。そしてまたその空気は人にも伝播する。今のヴェンチュラ・カウンティには、それがあるのだ。
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