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SHYAMA BUTTONSHAW DESIGNS
Glider
◎Shaper:シャイマ・バトンショー
◎Size:9’9″ × 22 7/8″ × 3″
◎Price:¥345,400〜(フィンなし)
◎Surfer:橋本優李(174㎝/58㎏)


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オーストラリア・ビクトリア州、ベルズビーチのほど近くで育ったシャイマ・バトンショー。父親のサイモンはサーファー兼アーティストで、クイックシルバーの隆盛期を彩ったアートワークで知られる人物。父の親友ウェイン・リンチも幼いころから身近な存在だった。そんなサーフカルチャーの中心に生まれたシャイマは、おのずと指折りのトップジュニアサーファーへと成長していく。だが、ある日のヘビーコンディションで致命的とも言える大怪我を負い、それまでのサーフィン人生は大きな転機を迎えた。事故を機にサーフボードづくりへと向き合い、シェイピングのキャリアをスタートしたのだ。
自身のブランド、シャイマ・バトンショー・デザインズを築く過程で、ウェイン・リンチやサイモン・アンダーソン、モーリス・コールといった名シェイパーたちから多くを吸収。そうして得た知識をみずからの高いサーフィンのスキルと結びつけながら、独創的なデザインへと昇華させていった。そんなシャイマが手がけるのは、ハイパフォーマンスショートからツインフィン、ミッドレングス、グライダーまで幅広い。乗り手からのフィードバックにも耳を傾け、その時々の自身のサーフィンや興味に応じてシェイプを進化させてきた。そして、アウトラインやカラー、仕上げのディテールには、美術史や色彩理論を学んだ彼ならではの美意識が息づく。高性能と造形美。その双方を高い次元で融合させることが、シャイマのボードづくりの最大の特徴だ。
今回試乗したグライダーは、2018年に初めて製作して以来、シャイマがとりわけ思い入れを持つモデル。その誕生のきっかけは、トウサーフィン中に膝の靭帯を断裂し、16か月ものあいだ海から離れた経験だった。サンディエゴで目にしたスキップ・フライスタイルのグライダーに乗るサーファーの姿に感嘆したシャイマは、膝への負担を抑えるという発想を取り入れながら独自のかたちへと落とし込み、ホームのベルズ周辺のポイントブレイクでテストしはじめた。やがて怪我の回復が進むにつれ、ハードなコンディションでも調整を重ねてシェイプを熟成。スイートスポットを広げ、ノーズからテールへ自然につながるカーブを持たせることで、スピーディなトリムとスムーズなターンを両立させた。こうして生まれたシャイマのグライダーは、小波での滑走感からサイズのある波でのレールワークまで、グライダーならではの伸びやかなラインを自在に描ける一本に仕上がっている。

IMPRESSION
「とにかく速いですね。テイクオフも異常に速くて、勝手にボードが走ってくれる感覚。少し前に歩いてニュートラルなポジションに入ると、そこからさらに加速して、いつの間にか波と一体になっている。本当に何もかも忘れるくらい気持ちよくて、まるで空を飛んでいるような感覚です。自分はロングボードの大会にも出ていて、もちろんロングボードも大好きなんですけど、いちばん好きなのは、その日の波に合ったボードで純粋にサーフィンを楽しむこと。まさにそんなサーフィンにぴったりな一本だと思います。すね膝くらいの小波でも楽しめるし、今日みたいな腰腹の波でも走ってくれる。速いセクションをチーターファイブで抜けるのも気持ちいい。シャイマはベルズの大きな波でもこのグライダーに乗っているので、自分もいつかあれくらいのサイズで乗ってみたいですね。このボードがあったら、ほかはいらないんじゃないかと思うくらい楽しいです」




=Special Thanks=
ライド サーフ+スポーツ
042-656-1973
www.ridesurf.com
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movie&photo:Masataka Kiyono(Land), Yuto Nishikawa(Water)
text:Jun Takahashi
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