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「毎日1%でも成長していきたい」五十嵐カノアの夢のレッスン『LEXUS Surf Day with Kanoa』& インタビュー

「毎日1%でも成長していきたい」五十嵐カノアの夢のレッスン『LEXUS Surf Day with Kanoa』& インタビュー

2026年のワールドサーフリーグ(WSL)チャンピオンシップツアー(CT)が開幕した。まずは初戦のベルズビーチを皮切りに、第2戦マーガレットリバー、第3戦ゴールドコーストと続くオーストラリアでの3連戦となる。
そんな世界最高峰のシーズン開幕を目前にした3月後半、CT参戦11年目を迎える五十嵐カノアがオーストラリア入りの前に日本を経由。3月20日には静波サーフスタジアムにて子どもたちを招待しての特別レッスン『LEXUS Surf Day With Kanoa』を催し、世界を夢見るジュニア世代にアドバイスを送った。
トークセッションではロサンゼルス・オリンピック出場枠を賭けて開催される9月のアジア競技大会への出場も名言。 イベント後日の単独インタビューと合わせて、本人の言葉を紹介しよう。

貴重なアドバイスを聞き逃すまいと、子どもも親もみんな真剣! 「学びたい」というポジティブな気持ちが自然に伝わるトークセッション

── カノア選手にとって夢をもつこと、見つけることの大切さとは? (進行役 / 大野Mar)

「夢は車のガソリンのように、幸せや目標に近づくためのエネルギー源になります。僕にも大きな目標があり、その前には、大きな目標を達成するために必要なたくさんの小さな目標があります。目の前の小さな目標をひとつひとつクリアしながら、大きなゴールに近づいていく感じ。そうやってモチベーションを維持しながら、目標に近づいていきたいと思いながらやっています。学校の勉強でも、サーフィンの大会でも同じで、そうすればきっと成長していけます」(Kanoa)

── カノア選手にもまだ見ぬ夢というのはありますか? (「夢以上の夢」というこの日のイベントテーマに基づいた質問)

「今のいちばんの目標は世界チャンピオンになること。もしその夢を掴んだら、その先に今はまだ僕自身も思いついていない夢以上の夢があるかもしれません。ひとりの人間として、自分に蓋をしない(限界を決めない)ことは大切で、毎日1パーセントでも成長しながら、今の100%を超えていきたいですね。
13~14歳くらいの時に『自分の目標ってなんだろう?』というのを家族で話したことがあり、そのとき僕は『世界チャンピオンになりたい』と言いました。もちろん家族から『それは生半可な道ではないよ』と言われて『じゃあ、世界チャンピオンになるためには?』と具体的に考えて、そのためにはCT入りを果たさなくてはならなくて、さらにその前にはQS、ジュニアシリーズ、NSSAという道のりを再確認しました。そして目の前にある壁を乗り越えるために自分に必要なことは何かを考えて、練習して、それをコツコツと続けていきながら、それぞれのカテゴリーで優勝し、CTに入る権利をつかみました。いちばんの夢にはまだたどり着いていないけど、今その目標は次第にクリアに見えるようになってきています。
こうした考えは、サーフィンのパフォーマンスだけじゃなくて、人間としてもそうで、いい人間であれば周りのサポートを得られるし、いいエネルギーがパフォーマンスにつながっていく。海をクリーンナップするとかもそうですが、ひとりの人間としてポジティブな方向へもっていくことで、目標につながっていくのかなと思っています」(Kanoa)

「僕もジュニアの頃に世界クラスのサーファーからもらったアドバイスを今でも覚えているから、ひとりでも多くの子どもたちに僕なりのアドバイスをおくれたら」とカノア

── カノア選手はハーバードの大学院など、昔からサーフィンだけじゃなくいろいろなことに興味がありましたよね。

「そうですね。毎日1%でも成長したいし、サーフィンだけじゃなくて勉強でも一番になりたくて、トライすることはなんでも100%の力を出したいと思ってやってきました。チャレンジすることが好きだし、それがあるからモチベーションになる。ハーバードのビジネススクールは自分としても大きなチャレンジで、CTに出場しながらやりきれるのか、自分でも不安や怖さを感じていたけど、そんなプレッシャーも個人的にはすごく好きで、前向きにチャレンジすることができました。コンペティションと同じように『大丈夫、集中してやればぜったいにメイクできる』って自分を奮い立たせながら、気合いを入れて毎日勉強してきました」

── カノア選手にとって「気合い」というのは集中するということ?

「僕の中での気合いというのは、今の場合だとプレッシャーをエネルギーに変えることかな」(Kanoa)

── なるほど。「気」ですね。エネルギー。どうやったらプレッシャーをエネルギーに変えられますか?

「プレッシャーからできるだけ逃げずに向き合うこと。プレッシャーがかかる舞台や状況というのは実はありがたいことでもあって、自分が本当に優勝したい大会、成功したい技、そういうプレッシャーって本当に成長する糧で、それがエネルギーになる。逆にプレッシャーが何もないと大きなエネルギーが出ない感じで。ドキドキする場面ほど力が出るというイメージ。『みんなが見てる、やばい』と考えるのではなく、『みんなが見てくれているんだ』と力をもらってるっていう考え方や『トライするチャンスがある、楽しもう』と考えたり。そういうちょっとしたメンタルの切り替えがすごい大切だと思う。同じシチュエーションでも、考え方をちょっとポジティブにもっていく。そうすることでプレッシャーが自分のエネルギーにつながっていくのかなと思っています」

── 子どもたちに「失敗してもいいよ」って言ってましたよね。でも失敗が怖いときもあるでしょう?

「もちろん、僕だって失敗や負けが怖いときもあります。でも、たとえ失敗しても、そこから学んでまた強くなろうという考えは本当に大事だと思う。負けを怖がると体も堅くなっちゃうし、自分らしいフォームにつながりません。それよりも自分らしく全力でトライして、たとえ失敗しても前を向くこと、次は絶対成功するぞって考えて経験を積み重ねることが、いちばん成長につながると思います。失敗しないと成功しないから」

最後はスタジアム前に広がる静波海岸をビーチクリーン。海も心も、きれいでありたい
「小さな目標をクリアしながら、毎日1%づつでも成長していきたい」その気持ちの積み重ねの先にあるのが今だ

……こうして、子どもたちひとりひとりに丁寧に、そして笑顔でアドバイスを送り続けた五十嵐カノア。次ページでは、イベントの数日後に行われたインタビューを先行で一部ご紹介。

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