menu

Article

世界最高峰の舞台、CTに挑むトップサーファー、コナー・オレアリーが語る現在地。presented by CITIZEN

世界最高峰の舞台、CTに挑むトップサーファー、コナー・オレアリーが語る現在地。presented by CITIZEN

― ヒート直前に行うルーティンはあるの?

軽くウォームアップをしながら血の巡りをよくして、筋肉をしっかり動かせる状態にする。メンタル面では、その瞬間を楽しむことを意識している。トレーナーとよく話すことなんだけど、試合というのは、それまで積み重ねてきた努力をお祝いする場なんだよね。だから試合前は、楽しみながら、裏で積み上げてきたことをしっかり表現するという感覚なんだ。

― ヒートは祝福の場! 心が明るくなるね。

そう。だからこそ今、その瞬間に集中して、ネガティブな感情やプレッシャーも含めて、すべてに感謝するようにしている。結局のところ、僕の仕事はエンターテインすること。サーフィンがどれだけすばらしいかを人々に見せて、楽しませることなんだ。試合に向かうときはいつも、そんな気持ちで臨んでいるよ。自分のベストを尽くすためにね。

― それがパーフェクトにできたのが、去年のJベイでの10ポイントとCT初優勝ということだ。

今話したことを、完璧に体現できた瞬間だった。あの波では、すべての星がきれいに並んだみたいだった。プロアスリートにとって理想とされるのは「フロー状態」だと言われるけど、まさにそれ。すべてが自然に起きて、うまく噛み合った。あの日は波がすごくよかったから、目の前に現れるセクションに思いきりアタックすることだけを意識していた。そのあとどうなるかは考えない。ただ思いきりターンをメイクして、次に何をするか瞬時に判断する。そんな感じだった。本当に特別な波だったよ。一生忘れないと思う。

2025年CT第10戦コロナセロ・オープン・Jベイ決勝で10ポイントを叩き出し、コナーはCT初優勝の夢を叶えた

“最終的に勝つのは、ネガティブな感情を受け入れて、
いちばん早くタスクに意識を戻せる人なんだ“

― 見ている人にとっても、忘れられない一本だよ。

もし自分が10ポイントを取るとしたら、チョープーやパイプラインみたいな巨大なバレルで、偶然空から落ちてくるようなとんでもない一本かなと思っていた。でもあのJベイの波みたいに、最初から最後までパフォーマンスして満点を取るのは本当にむずかしい。だからすごくうれしかった。これまで積み重ねてきた努力や献身がかたちになった瞬間だった。とにかく楽しかったよ。

― でも、ヒート中はそんなことばかりじゃない。むしろ、そうじゃないときのほうが多いでしょ?「調子よくないな」と思ったときには、どうやって気持ちを切り替えている?

ヒート中は、緊張したり思いどおりにいかなかったりする瞬間がかならずある。フラストレーションを感じることもある。大事なのは、その感情に気づくこと。そのあとで意識を今この瞬間に戻して、「今自分がやるべきことは何か」と問い直す。つまり選択なんだよね。その感情にとらわれ続けるのか、それとも「今何をするべきか」に集中するのか。最終的に勝つのは、ネガティブな感情を受け入れて、いちばん早くタスクに意識を戻せる人なんだ。

― CTという最高峰の舞台で勝つことは本当に大変だと思う。

自信家でエゴの強い選手も多い。でも僕は少しタイプが違う。どちらかというと控えめな性格なんだ。裏ではしっかり努力しているけど、それを見せびらかすようなことはしたくない。サーフィンそのもので伝えたいと思っている。

― プロサーファーとして、勝つこと以外に大事にしていることは?

いい人でいることも大事にしている。自分のモットーは「自分がされたいように人に接する」ということ。僕だってプロサーファーではあるけど、みんなと同じ普通の人間だからね。街で人に会って、その人がうれしそうにしてくれたら、その気持ちに同じエネルギーで返したい。それは自分にとってすごく大事なことなんだ。

― このインタビューにもその気持ちが表れているね。

普通の人でも大きなことはできると僕は信じている。自分も普通の人間で、ただ大きなことをやろうとしているだけ。そんな僕の姿を見て、「自分にもできるかもしれない」と思ってもらえたらうれしい。子どものころ、「おまえはプロサーファーにはなれない。才能が足りない」と言われることも多かった。でも僕はサーフィンが大好きで、もっと上手くなりたいという一心で努力を続けてきた。それが今、自分がここにいる理由だと思う。

Pickup

Read more

Tags

Read all tag