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2019年5月10日発行
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歴史はロマンだ

私たちは幾ばくかでも知っておくべきだろう。いま多くを与えてくれているサーフィンという文化が、時代時代を生きた若者たちがつむいできた、青春の結晶であるということを。ウッドのボードにフィンを付けて、より自由に波を滑ろうと試みた若者がいた。ハワイから海を渡り、カリフォルニアやオーストラリアへサーフィンを伝えた若者がいた。1950年代に入るとサーフィンはひとつの文化として確立されるまでになり、1960年代にはひとりの天才が短いニーボードで縦横無尽のマニューバーを描き、ショートボード誕生の道しるべとなった。同時期、ハワイでも大波に乗るためのガンがより短くなり、2つの流れが交錯していく。パイプラインを美しく滑ったサーファー、徴兵から逃れるために身を隠したサーファー、ロックスターのような狂乱の末に若くして散ったサーファー、それぞれが同じ時代を生きながらまったく異なる生き様を描いたが、皆、オンリーワンの才気として今も語り継がれている。やがてプロサーフィンが軌道に乗り、ヒーローが富と名声を得られる時代が訪れた。一方で、極端なビジネス化に反発するカウンターカルチャーとしてもサーフィンは躍動した。サーフィンは、時代を反映する鏡だ。音楽も、ファッションも、ライフスタイルも、時代背景さえも吸収しながら世界の海へと広がった。こんなにも面白い開拓史を語り継がないなんて、あまりにもったいないだろう。サーフィン史を変えた歴史的瞬間を少しばかり集めてみた。その一枚一枚に、英雄たちの喜怒哀楽と、胸を焦がすロマンが詰まっている。


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