Blue.

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動く! ミッドレングスを求めて

posted Dec 3, 2018

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Josh Oldenburg×Blue.
7’2″×21×2 13/16″

 

皆さまこんにちは。サーフボードが大好きなBlue.ですが、情熱をすべて文字にすると、気持ち以上にページの文字があふれてしまうので、めずらしくブログにて。

 

お題は今回コラボさせてもらった写真のオールデンバーグのミッドレングスです。じつは編集部としてはかなり具体的なコンセプトがあったものの、そこについては深く解説していないので(中途半端に書くほうが難しいから)、そのことについて書いていきましょう。

 

基礎情報は Blue.Shopのページ に書いているので割愛し、ここでは「なぜこのデザインなのか」についてご紹介します。

 

今回のコラボボードのテーマは“動くミッドレングス”。デザイン面での大きなポイントは「スピードシェイプ」「よい意味で軽くないラミネート」「クアッドを軸とする操作性の軽さ」の相性です。

 

サンディエゴのボードビルダーたちの多くは、まずスピードを重視します。サーフィンにおいてスピードはあらゆるアクションの大前提であり、スピードが生み出す遠心力なくして、回転性は語れません。極論を言えば、加速するほどサーフボードは安定し、すべてのアクションが可能になります。抑えたロッカー、ボリューム感、あえて軽くしすぎないラミネートなど、サンディエゴ・シェイプのボードに見られる共通点は、スピード性能と大きく関係しているわけです。ミッドレングスの場合は、当然ショートボード以上にどれだけスピードを得ているかがターンのカギになってきます。

 

今回のオールデンバーグとのコラボボードも、前述したスピードを得るための諸要素がしっかり盛り込まれています。そのうえでクアッドとスワローテールを合わせ、より軽いフィーリングを求めたわけです。

 

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ウイングでしぼっているのは、センターのボリュームや曲線をキープするため。これはテイクオフの早さや回転性に直結するポイントとなります。また、スワローテールは見た目通り左右にエッジがあり、これがターンの支点となるため、より早いレールの切り替えが可能となります。

 

クアッドフィンの効力はすでに多くの人が知るところだと思います。2+1と共にオールラウンドなフィンシステムのひとつで、たまに小波用と捉えている人もいますが、ビッグウェーブ用のガンに採用されるケースも少なくありません。センターフィンがなく水の抜けが良いということは、スピードを得る上でも大きなメリットとなりますから。そのうえで、回転性にもホールド性にも優れているのがクアッドのすごいところです。

 

最後にラミネートについて。ここは好みが分かれるところだと思いますが、適度な重さが生み出すダウンザラインの安定感とスピード、そして遠心力が効いてきたときの心地よさ(グライド感)は、オルタナティブ・ボードやクラシック・ロングボードの醍醐味といえます。

 

というわけで、イメージしてみてください。このボードでテイクオフし、ぐいぐいと加速していきます。やがて波のパワーゾーンへ戻ろうとカットバックするタイミングが訪れたとき……クアッドとスワローテールが大きな威力を発揮してくれるはずです。具体的に書くと、より軽い力で、よりタイトなターンが可能になります。もちろんカットバック以外でも、全局面で効果はありますけどね。

 

これこそが、今回のコラボボードのテーマでした。自分で書いておいて長い(笑)。なので誌面では書けませんでした。結論として、ミッドレングスは動かないボードではありません。ただし、動かすためには後ろ足がちゃんとフィン付近にあることが大切ですよ。そうじゃないと「ミッドレングスは動かない」という印象はぬぐえません。どんなボードでも。

 

……と、たくさん書きましたが、実際にこのボードと初対面して、なにより感動したのがアブストラクトのカラーリング(マーブル模様みたいな部分)でした。今までたくさんのアブストラクトを見てきましたが、これは本当に感動もの!

 

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