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サーファーが山を走って感じたこと

posted Apr 7, 2020

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Blue Surf Club 017
「サーファーが山を走って感じたこと」

 

山を走ること。

それは僕にとって、はじめてサーフボードを抱えて海に入り、パドリングをしたときと同じくらい新鮮な驚きでした。

 

今もまだまだ経験の浅いビギナーなので、テクニカルなことや山のルールについて語れるようなレベルにありません。最初は友人がいるトレイルランニングのコミュニティに参加させてもらい、最近ようやくひとりで短い山道(7km程度)を走るようになったくらい。

 

サーフィンという文化を伝える仕事柄、情報過多で頭でっかちになりがちな自分に、初心の大切さやビギナーの気持ちを思い出させてくれるだけでも、ありがたいなとしみじみ思います。

 

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(海、富士山、江の島を一望。自然は宝。サーフィンとトレイルランで、海と山、両方の魅力を味わえるって本当にスペシャルなこと)

 

というわけで、いまの僕がトレイルランニングについて書けることはわずかなのですが、強く実感したことがひとつあります。「サーフィンとトレイルランニングはとても似ている」ってこと。

 

サーフィンとトレイルランニング
ここが似ている

 

◎自然を全身で感じることができる

◎自然や気候の条件に合わせて動く

◎シンプルだけど際限なく追求できる

◎自分のペースでやれる

◎同じ波(山)はふたつとない

◎だから旅をしたくなる

◎審判なきスポーツであり趣味

◎ゆえにマナーを重んじる

◎ピュアファンからコンペまで

◎個人でも仲間とでも楽しい

◎人生や生き方に通じる

◎どヘンタイ(猛者)が存在する

◎追い込むと全身バキバキ

 

という感じ。ね、似てません?

大袈裟に聞こえても仕方ありませんが、個人的にはロードでのランニングよりも、サーフィンとの共通点の方がずっと際立って感じました。

 

坂を上っているときはパドリングで沖を目指すような地道さがあり、地形のリズムに合わせながら爽快に下っているときは、波に乗っているときのように無心になれます。自分自身を開放している感覚も、すごく近いなぁと感じます。きっと、自然が与えてくれる特別なフィーリングなのでしょうね。

 

しかしサーフィンにおいて、僕が住む湘南ではもはや「人知れずブレイクする波」と出会える可能性は皆無に近いです。前日から「明日はきっと波がいい」と想定できる日は、海は朝イチからたくさんのサーファーであふれます。波取り合戦になってしまい、波より人を気にしなければならない日も少なくありません。

 

それに比べたら、現時点では山の方がピュアに自然や自分と向き合えるかもしれないな、と感じます。もちろん地域によると思いますし、知識・情熱・行動力を駆使すれば、混雑とは無縁の波にも出会えますけどね。

 

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(心臓バクバクの急坂から、ふかふかの山道まで。サーファーは同じ波はふたつとないと言いますが、山の世界もよく似てます。挨拶やマナーを重んじる点もいっしょ)

 

ちなみにロードでのランニングは全身運動ではありますが、同じ筋肉を一定のリズムで動かし続けます。一方、地形に合わせて走るトレイルでのランニングは、さまざまな筋肉を不規則に動かします。ペース、可動域、起伏、ピッチなど、あらゆる面で強弱があり、バランス感覚も養えるアスレチックのような感覚です。そういう部分もやっぱりサーフィン的ですね。

 

そんなトレイルランニングの世界では、100マイル(約160km)とか100kmとか、完走までの制限時間が24時間以上(つまり夜も徹して走る)とか、一般的な感覚ではちょっと理解できない大会が世界各地で開催されています。体力はもちろん、工夫や戦略、メンタリティなど、人間としてのあらゆる要素が試されそうです。

 

サーフィンの大会には触手が動かない僕ですが、不思議とトレイルの大会には出てみたいと常々思います。理由は、他者との勝ち負けはどうでもよく、100%自分との戦いだと思えるから。

それよりなにより、今はいろんな山を、いろんな季節に走ってみたいです。これは世界各地の波に乗ってみたい気持ちとまったく一緒。

 

とはいえ、山でのランニングを楽しむには基礎となる走力が必要です。なので、これからも山だけじゃなくロードも走ります。ロードはロードで、すごく楽しいですしね。もちろん、サーファーであることを忘れたわけではありませんので。

 

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Garmin Instinct Tide にはトレイルラン・モードもあります。走ったルートや距離、心拍数はもちろん、上昇高度やカロリーなど、あらゆるデータが一目瞭然)

 

 

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ちょっと前ですが、波のない週末の朝にのんびりペースで30kmほど走ってみました。ランナーたちの世界では「ロング走」と呼ぶそうです。フルマラソンを走る前など、距離に対する心身の耐性や脚づくりが主目的とのこと。

 

 

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22kmくらいまで(ハーフマラソンの距離)はすでに何度か走っていたこともあり、最初はピクニック気分で爽やかに走っていました。しかし20kmを超えたあたりから、ゆっくりにもかかわらず心拍数が高いまま推移し、姿勢を保つのがつらくなってきたり、脚が前に出づらかったり、メンタルが散漫になってきたり……ひと言でいうと、えらい疲れました。

うーん、3時間走り続けるだけでも大変なのに、上述のように160kmとか24時間走り続ける人がいると思うと、あらためてぶっ飛んでると思わずにはいられません。

サーフィン的な感覚を当てはめると、30kmが頭半とかダブルの波(けっこうデカい)、160kmが10フィートの波(とんでもなくデカい)……くらいの感覚ですかね。10フィートの波……うーん……すいません、見学で。

 

つづく(はず)

 

Y. Toida / Chief editor of Blue. magazine.

 

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目次&パーソナルデータまとめ
http://www.blue-mag.com/diary/bsc000/


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