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そもそもなんで走ってるんだ?(きっかけ)

posted Nov 11, 2019

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Blue Surf Club #002
「そもそもなんで走ってるんだ?(きっかけ)」

 

40代を迎えたサーファーが走ることにした、そもそものきっかけを書いておきます。

2018年3月、これからサーフィンを始める人のためのムック『Let’s Start Surfing』を企画・発刊しました。この本は、僕自身が初心にかえる意味でもすごく貴重な一冊で、表紙のキャッチコピーは「サーフィンをはじめて、人生をちょっと変えてみる」。誇張ではなく、むしろ“ちょっと”と控えめに表現したしたつもりです。サーフィンを心から愛している人たちは、ちょっとではなく、根底から生き方やライフスタイルが変わった人ばかりのはずだから。僕もそんなひとりだったわけですが、僕はこの本をつくることで、サーフィンじゃなくてランニングをはじめる、とゆうヘンテコなベクトルを描くことになりました。
というのも、このムックのデザインを手掛けてくれた井口創さん( plofile )が相当なランニング・フリーク(でありサーファー)だったんです。

 

「井口さん、締切のタイミングってなにしてます?」

「あ、走ってます。100マイル」

 

……。そりゃ、顎のひとつやふたつ外れますよ。100マイルって、つまり160キロですよ。フルマラソン4回分に迫る距離を、クソミソに忙しい〆切の時期に走るって、体もメンタルもクレイジーとしか思えません。
また、井口さんはトレイルランニングもやっていて、興味深い話をたくさん聞かせてくれました。トレイルランを楽しんでいる方々がよく愛用しているランニング用の“サンダル”は、より裸足に近い感覚で、全身の筋肉や関節で衝撃を吸収しながら大地をめいっぱい駆け巡るため(要約)とか。そんな話を聞き、心底思いました。

 

「あぁ、僕はいま自然を相手にサーフィンを楽しんでいながら、人間本来の動物的な機能はどんどん退化しているなぁ」って。

 

人間もまた動物です。幸運にも四肢を備え健康な人ならば、みんな「歩く、走る、止まる、飛ぶ」というのは本来備わっているべきベーシックな運動性能のはず。子どもたちは何も考えずにそれができるし、日常でそうする機会とたくさん出くわします。しかし悲しいことに、人間は大人になるほど、そういった行為が日常において当たり前ではなくなっていくんですよね。

ちょっとした距離でもクルマに乗って、ずーっと机に座って、走ることはおろか、歩くことや、階段の昇り降りさえ面倒になって。どんどん便利なものを発明しては、それに比例するように人間本来の機能を衰えさせて。僕もそんなオートマチックな環境に身を置くひとり。で、思わず我が身をかえりみました。

「俺っていま、何キロ走れるんだ?」
「全力でダッシュして、ストップして、ジャンプできるのか?(元バスケ部)」

 

道具(=サーフボード)の浮力を借りてパドリングは多少できるし、ボードの上に立って多少は波を滑れますが、より原点に近い運動能力は衰えるばかり。しかも2017-18年冬(ちょうど40歳)、僕は首と腰を痛めていて、ほぼひと冬、左手がしびれてサーフィンが出来ない状況でもありました。

 

「これはちょっと、走ってみるか」

 

ずっとサーファーであり続けたいし。本来の運動能力を取り戻したいし。体力の低下を年齢のせいにしていいのは、やれることをやっている人だけ。全力で走れて、体力を気にせず波に挑める父親と、腰が痛くて海に入れないと嘆いて終わりの父親なら、やっぱり前者の方が魅力的です。
もしかしたらサーフィンも調子よくなるかな?  ぷにぷにしているわき腹のかわい子ちゃんをにぎにぎしつつ、意外とあっさり「走ってみよ!」と決めました。

 

つづく(はず)

 

Y. Toida / Chief editor of Blue. magazine.

 

Blue. Surf Club
インデックス&パーソナルデータまとめ
http://www.blue-mag.com/diary/bsc000/

(参考)
Let’s Start Surfing
http://www.blue-mag.com/magazine/letssurf/

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